妊娠中期の胃もたれの原因は?いつまで続く?胸焼けなどに効く解消法を解説!

【医師監修】妊娠中期の胃もたれに悩まされるママはとても多いですよね。妊娠中期に胃もたれする原因や、妊娠中期の胃もたれに効果的な解消法を紹介していきます。妊娠中期の胃もたれに苦しんだ先輩ママの体験談も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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Contents
目次
  1. 妊娠中期に胃もたれが…
  2. 妊娠中期に胃もたれする原因は?
  3. 妊娠中期の胃もたれ・胸焼けなどに効く解消法13選
  4. 妊娠中期の胃もたれが苦しい…どう対処した?〜先輩ママの体験談〜
  5. 妊娠中期の胃もたれ…辛い場合はお医者さんへ

1. 食べ方を見直す

妊娠中期に胃もたれをしてしまう場合は、食べ方を見直すことがおすすめです。胃もたれや胸焼けは、放っておいても改善されません。むしろ妊娠後期まで悪化する可能性があります。中には「食べるたび気持ち悪い思いをするのは嫌だから」と、お腹がすいても食事を我慢してしまう妊婦さんもいます。

しかし、お腹がすくと胃酸が強くなってしまいます。強い胃酸は胃もたれや胸焼けの原因になってしまうので、空腹はできるだけ避けましょう。空腹と胃もたれの解消法は「少しずつ食事を摂ること」です。1日5~6回に分けて少しずつ食事をしましょう。妊娠前と同じ量を食べてしまうと胃もたれ・げっぷ・胸やけをしやすくなってしまいますので、妊娠前の半分くらいの量にすることをおすすめします。

体重の増加が気になってダイエットをする妊婦さんも多いですね。1日中ダラダラと食べ続けることに抵抗がある女性も多いでしょう。しかし、1度にたくさん食べても、消化に時間がかかり、胃に大きな負担をかけてしまうだけです。胃もたれを改善したいなら、食事を小分けにして、ゆっくりよく噛んで食べてくださいね。

カズヤ先生

産婦人科医

分割食は胃もたれや胸焼けを軽減する効果とともに、妊娠糖尿病における初期の治療方法としても選択されます。 妊娠中はインスリンという血中から細胞内に糖分を取り込むためのホルモンに対する抵抗性が上昇するので、血糖値が上がりがちになるのです。 一度に多量の食事をとるのではなく、小分けにすることで血糖値の上昇を抑制することができるからです。

2. 消化にいいものを食べる

胃もたれの解消法の1つは「消化にいいものを食べる」ということです。例えば、お粥・うどん・ヨーグルト・トースト・クラッカーなどはかなり消化に良いので胃もたれや胸焼けの改善をしたいときにぴったりです。

その中でも、ヨーグルト・クラッカーはお腹がすいた時に気軽につまめるのでおすすめです。しかし、いくら胃もたれを改善できるとはいっても、それだけでは栄養が摂れませんよね。野菜を茹でたり、細かくカットしたりして、体が消化しやすいように工夫をしてみましょう。

3. 水分をとりすぎない

胃もたれを改善するためには、水分をとりすぎないことも大切です。

水には胃酸を薄める効果があるので、水分をとること自体はおすすめできます。しかし、食事中に水分をとりすぎた場合、より消化が遅くなってしまう可能性があります。食事中は少しの量をこまめに飲むように気を付けてくださいね。水分を我慢しすぎると、むくんでしまう可能性もあり、健康に良くありません。1日に1.5リットル程度の水分を飲むようにしましょう。

(妊婦さんのむくみの解消法については以下の記事も参考にしてみてください)

妊婦のむくみ(浮腫)解消法11選!妊娠中に足がむくみやすい原因は?

4. 動物性たんぱく質を控える

動物性たんぱく質を控えることも、妊娠中期の胃もたれ・胸焼け・げっぷの改善になります。動物性たんぱく質は消化に時間がかかってしまいますし、妊娠していない時でも胃もたれしやすい食べ物ですよね。

動物性たんぱく質のほか、冷たい食べ物・飲み物も避けましょう。胃を刺激する食べ物・飲み物は「気持ち悪い」と感じてしまう妊婦さんが多くいます。消化のいい食べものとしてしたヨーグルトも、冷たいイメージがありますよね。ヨーグルトを食べる場合も、常温に温めるのがおすすめです。

たんぱく質は必要な栄養素なので、きちんと摂取をしましょう。ただし、たんぱく質を肉からとるのではなく、植物や魚から摂取することが必要です。

5. 胃もたれしにくい調理法を試してみる

胃もたれを改善したい場合は、胃もたれしにくい調理法を試してみましょう。消化のいい食べものだけを食べるよりも、たくさんの栄養をとる事ができますね。消化のいい調理法として有名なのはスープや鍋、煮物などです。どれも消化しやすく、食欲がわかない時でも食べやすいですね。

スープ・おかゆ・うどんなどは特に調理のバリエーションが豊富です。どうしても食材を食べるのが辛い場合は、食材をミキサーにかけて食べるのもおすすめですよ。ただし、油を多く使うと胃もたれしやすくなってしまうので気を付けましょう。

(妊娠中におすすめの食事については以下の記事も参考にしてみてください)

妊婦の食事レシピ&メニュー紹介!妊娠中のオススメ献立11選!

6. 食後に運動をする

胃もたれの解消法の1つに「食後に運動をする」というものもあります。妊娠中は体が重いのでつい横になりたくなってしまいますよね。しかし、食後にすぐ横になると胃酸が逆流して食道炎を起こしてしまいます。実際「胃もたれを感じて病院に行ったところ、食道炎になっていた」という妊婦さんの話も多いですよ。

食べてすぐ横になることを防ぐために、食後30分の運動を習慣にしましょう。運動とは言ってもハードなものではありません。散歩をしたり、お皿を洗ったりするだけでOKです。体調が悪い時は、姿勢を正しくして本を読んでみましょう。食後に上半身を起こしているだけで、胃もたれを改善できますよ。

7. 胃を冷やさない

「胃を冷やさない」ということも、胃もたれの解消法の1つです。妊娠中は特に、赤ちゃんに栄養をあげるため、血のめぐりが大切になりますね。体が冷えないように意識している妊婦さんも多いでしょう。しかし、妊婦さんの中には足だけを温めている方もいます。

足を温めれば全身の血行がよくなることは事実です。しかし、胃もたれや胸焼け、げっぷが気になる場合はお腹周りの冷えにも注意をしましょう。お腹をあたためることで胃が刺激され、胃の動きが活発になります。胃がしっかり運動をすれば消化がスムーズになるので、胃もたれやげっぷなどの症状を抑えることができますよ。

8. 枕を高くして寝る

枕を高くして寝ることで、胃もたれを改善する方法もあります。妊娠中期で胃が押し上げられている場合は胃酸が逆流しやすいので、少しでも頭を上げることが大切ですね。「枕を高くする」だけなので気軽に試せるのが嬉しいポイントです。

「枕を高くする」以外の決まりはありませんが、胃もたれしている時には体の左側を下にして寝るのがおすすめです。食べたものは、消化する時に左から右に運ばれていくので、消化の助けになりますよ。