妊娠中期のお腹の張りの原因は?対処する方法はあるの?

【医師監修】妊娠中期、安定期に入ったのにもかかわらずお腹の張りが頻繁に起こると、心配になってしまう妊婦さんも多いのではないでしょうか。そこで今回は、妊娠中期のお腹の張りの原因、対処法について紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね!

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. 妊娠中期のお腹の張りはどういったもの?
  2. 妊娠中期から起こるお腹の張り
  3. 妊娠中期のお腹の張りの原因は?
  4. 妊娠中期のお腹の張りは様子見で大丈夫?
  5. 妊娠中期のお腹の張りの頻度はどのくらい?
  6. 妊娠中期のお腹の張りには寝方にも注意が必要?
  7. 妊娠中期の受診の必要なお腹の張り
  8. お腹の張りを測定するNSTテストって?
  9. お腹の張り止めの薬が処方されたら
  10. 妊娠中期のお腹の張りを改善する方法
  11. 妊娠中期のお腹の張りは赤ちゃんからのメッセージ
  12. 妊娠中期だからって安易な自己判断は注意!

妊娠中期のお腹の張りはどういったもの?

初産だとお腹の張りがどのようなものなのか、わからなくて不安な人も多いですよね。お腹の張りはどういった原因で起こるのか、どう対処していけば良いのか体験談と一緒に見ていきましょう。

妊娠中期から起こるお腹の張り

妊婦さんの大半がお腹の張りを経験しています。初産だとお腹の張りなのかわからないことが多いですが、週数が進むにつれて自覚できるようになってくるので安心してください。お腹の張りは子宮の収縮によって引き起こされます。キューとお腹全体が張って固くなります。お腹の脂肪が薄い痩せ型の人はお腹の張りを自覚しやすいようです。

妊娠中期のお腹の張りの原因は?

何が原因でお腹の張りが引き起こされるのかについて紹介していきます。なかには便秘と子宮収縮によるお腹の張りを混同してしまう人もいるようです。初産の人はお腹の張りが子宮収縮からくるものなのか、便秘が原因なのかを判断する時の参考にしてみてくださいね。

便秘をお腹の張りと勘違い?!

妊娠期間中は女性ホルモンの分泌が増えることにより、腸のぜん動運動が鈍くなります。また、大きくなるお腹に腸が圧迫されて便秘になりやすいことも。精神的ストレスから自律神経が乱され便秘を起こす人もいるようです。

便秘からくるお腹の張りは、ガスが溜まりパンパンに膨れて息苦しい感じになります。一方で子宮収縮からくるお腹の張りは、お腹全体がカチカチに固く張ったような痛みになります。一度子宮収縮によるお腹の張りを自覚すると、便秘からくるお腹の張りと間違うことはありませんが、息苦しいなどの症状が重い場合には病院を受診しましょう。

(妊娠中の便秘については以下の記事も参考にしてみてください)

妊婦の便秘!その解消方法とは?妊娠中は体操や食べ物で便秘対策

妊娠中期からの胎動

妊娠16〜27週の妊娠中期、早い人で16週、遅い人で22週に胎動を感じることができます(※1)。胎動の強さや感じ方には個人差はありますが、息苦しいと感じるほどの強い胎動がお腹の張りにつながることがあります。張ってくると胎動はおとなしくなりますが、胎動は赤ちゃんが元気な証拠です。お腹の張りがおさまるまで安静にしましょう。

(胎動については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠17週の妊婦・胎児の状態は?症状や注意点!胎動が始まる?
妊娠22週の妊婦・胎児の状態は?症状と注意点!胎動はある?体験談も!

動きすぎによるお腹の張り

長時間立ったまま歩き回る、家事や運動をしてるときにお腹の張りを感じやすくなります。また早歩きで歩いたり、息が乱れるほどの運動をしていたりするときにもお腹の張りを感じやすくなるので注意しましょう。