安定期の流産に要注意!妊娠中期に起こる確率・原因や症状が出る兆候を解説!
【医師監修】安定期でも流産する可能性があります。安定期に流産する確率・原因や流産に繋がる【前兆・兆候】を解説!また、安定期に流産した場合に手術が必要かどうかや、流産後に妊娠したい場合についても紹介します。さらに『切迫流産』についても紹介するのであわせてみてみましょう。
安定期に起こる流産とは?安定期でも注意!

安定期に入ったらほっとひと安心できるというママも多いのではないでしょうか。妊娠初期は流産しないように特に用心しますよね。しかし、安定期でも流産が起こる可能性があります。この記事では安定期に起こる流産について紹介します。不安に陥らないためにも知っておきましょう。流産になる確率や原因・兆候についても紹介します。参考にしてみてくださいね。
また、一度流産してもその後妊娠や出産ができるのかについても紹介します。
(妊娠中期の下痢については以下の記事も参考にしてみてください)
安定期に流産する確率は?安定期でも流産するの?

妊娠中期は、妊娠16~27週の期間を指します。安定期である妊娠中期の流産の確率は高くはありません。妊娠した人全体の約15%に流産が発生しますが(※1)、その内訳は12週未満で13.3%、12~22週は1.6%です。さらに40歳以上など年齢が上がると確率は上がります。
流産のほとんどが妊娠初期に起こる早期流産ですが、中期に起こる流産は流産が起こる確率全体の中の約20%になります。
流産の種類
安定期に起こる流産は症状によって、「稽留流産(けいりゅうりゅうざん)」と「進行流産」にわけられます。「稽留流産」は、胎児が死亡したものの子宮内に赤ちゃんがいる状態を指します。母体に自覚症状がないことが特徴です。また「進行流産」は、出血があり子宮内容物が外に排出される状態です。
さらに進行流産は2つにわけられます。子宮の中身全部が排出される「完全流産」と一部が子宮内に残る「不全流産」です。このように死亡した胎児が子宮内に留まっているか、どの程度排出されている状態かで種類が変わってくるでしょう。(※2)
安定期に起こる流産の時期
流産は、妊娠12週までに起こるものを「早期流産」「初期流産」と呼び、妊娠12週以降から22週までに起こるものを「後期流産」とします(※3)。妊娠中期に起こる流産は「死産」となり、出産したものの赤ちゃんが死んでしまったという扱いになるので役所に「死産届」を提出する必要があります。
(妊娠中期の出血については以下の記事も参考にしてみてください)
安定期に流産する原因は?

安定期に流産する原因を紹介します。安定期に流産する原因は、染色体異常がほとんどです。赤ちゃん自身に育っていくことができない原因があったということなので、流産しても必要以上に自分を責めないようにしましょう。ここからは、母体が原因で流産する場合を掘り下げて紹介します。
(妊娠中期のお腹の張りについては以下の記事も参考にしてみてください)
安定期の起こる流産の原因1. 子宮奇形

安定期に流産する原因には、子宮の形に異常がある子宮奇形が挙げられます(※4)。先天性のもので、胎児の時期の子宮ができあがる過程に問題があるとされています。あまり聞きなれない言葉ですが、女性の5%程度にみられるものです。月経のときの血の量が少なかったり、月経不順や月経痛が強いことなどで気づく人もいるでしょう。
子宮の形が違うと、子宮内部に血が流れずたまってしまいます。血がたまっているところに受精卵が着床すると、受精卵が成長をやめ子供が育たなくなり流産しやすくなります。
安定期に起こる流産の原因2. 子宮筋腫
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