妊婦が蟹を食べるときは要注意!妊娠中に及ぶ影響、安全な食べ方や量などを解説!

【医師監修】妊娠中は蟹を食べて良いのかどうか気になりますよね?この記事では1日に妊婦が蟹を食べてもいい量や、妊娠中でも安全な蟹の食べ方、食べる際の注意点を紹介します。妊婦さんでも安心な蟹の食べ方や危険になる場合の理由を知って、妊娠中にも安全に蟹を楽しんでくださいね!

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Contents
目次
  1. 妊婦は蟹を食べられる?
  2. 1日に妊婦が蟹を食べてもいい量は?
  3. 妊娠中でも安全な蟹の食べ方は?
  4. 妊婦が蟹を食べるときの注意点
  5. 妊婦が蟹を食べるときは要注意!
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加熱することで菌は死滅

腸炎ビブリオ菌やナグビブリオ菌、リステリア菌といった菌は、加熱することで死滅するため、妊婦さんでも安心して食べられるようになります。妊娠中は刺身などの生の状態の料理や、蟹すきなどの半生状態の料理を避けることで、妊婦さんでも安心して蟹を食べることができるでしょう。

カズヤ先生

産婦人科医

リステリアの感染によって発症する疾患では3つのパターンがあります。 1つは髄膜脳炎といって、最多の病型です。そして敗血症型といって全身に最近が散らばる致死的な状態になることもあります。 最後は子宮内感染で、習慣性の流産が見られることもあります。 必ず、カニは加熱して食べることをお勧めします。

妊婦が蟹を食べるときの注意点

蟹は栄養も豊富なので、妊婦さんにおすすめの食材です。ただし、妊婦さんが蟹を食べる場合にはいくつか注意点があります。

蟹味噌は避けた方が安全

濃厚で香り高いことからファンも多い蟹味噌ですが、蟹味噌の中には重金属の一種であるカドミウムやダイオキシンが含まれていると言われいます。これも「妊婦は蟹を食べてはいけない」という言い伝えの理由のひとつです。

カドミウムやダイオキシンは、発癌性を持っています。特にカドミウムは「イタイイタイ病」の原因ともなることが知られており、胎児へに影響を及ぼす可能性が否定できないのです(※3)。妊娠中は蟹味噌を食べることは避けた方が良いでしょう。

プリン体の取りすぎに注意!

蟹にはプリン体が多く含まれています。1日あたりのプリン体の摂取上限量は約400mgとされています。蟹は300g食べるだけでこの上限量に達してしまうので食べる量には注意が必要です。

プリン体の取りすぎは痛風につながる場合もあるので、おいしいとはいえ蟹は食べすぎない方がいいでしょう。

体を温める調理法がおすすめ

蟹は体を冷やす食材です。体を冷やす性質を持っている蟹を冷やした状態で食べると、体をより一層冷やしてしまう可能性があります。体を冷やすと血行が悪くなり、妊娠中に起きがちな腰痛やむくみを悪化させるとも言われているのです。さらに冷えが深刻になると、早産につながる危険もあると言われており、冷えは妊婦の大敵となります(※2)。

蟹を食べて体を冷やさないようにするためには、温かい鍋などで蟹を食べるのがおすすめです。また、生の状態の蟹は食中毒などの危険性も伴います。妊婦さんが蟹を食べるときは、しっかり中まで火が通るような料理を選んだ方が安全でしょう。

妊婦が蟹を食べるときは要注意!

妊婦さんの貧血予防に役立つ銅などの栄養成分が豊富に含まれ、味わいも楽しめる蟹は、水銀含有量も少なく妊婦さんにはおすすめの食材と言えます。しかし、刺身など生食の状態で食べたり、蟹味噌を食べるなど、妊娠中のトラブルにつながる可能性のある食べ方には注意が必要です。蟹を食べる際の注意点をしっかり調べて、安心して蟹を楽しんでくださいね!