妊婦が蟹を食べるときは要注意!妊娠中に及ぶ影響、安全な食べ方や量などを解説!

【医師監修】妊娠中は蟹を食べて良いのかどうか気になりますよね?この記事では1日に妊婦が蟹を食べてもいい量や、妊娠中でも安全な蟹の食べ方、食べる際の注意点を紹介します。妊婦さんでも安心な蟹の食べ方や危険になる場合の理由を知って、妊娠中にも安全に蟹を楽しんでくださいね!

Contents
目次
  1. 妊婦は蟹を食べられる?
  2. 1日に妊婦が蟹を食べてもいい量は?
  3. 妊娠中でも安全な蟹の食べ方は?
  4. 妊婦が蟹を食べるときの注意点
  5. 妊婦が蟹を食べるときは要注意!

妊婦は蟹を食べられる?

日本には、古くから伝わる色々な言い伝えがあります。その中に「妊婦は蟹を食べてはいけない」といった趣旨の言い伝えがあるのを知っていますか?言い伝えには何かしらの根拠がある場合も多いので、言い伝えの理由を知りたいと思う妊婦さんも多いでしょう。

実際には、妊婦さんにとって蟹は食べても問題ない食材のひとつです。妊婦さんや胎児に嬉しい栄養素も豊富なので、妊娠中にはおすすめの食材とも言えるでしょう。

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蟹は栄養たっぷりの優秀食材

蟹にはたくさんの栄養成分が含まれています。中でもカルシウムは胎児の骨や歯の形成に大事な栄養成分です(※1)。そのほかにも、貧血になりがちな妊婦さんの貧血を防ぐ働きをする銅、免疫力を向上させる働きを持つ亜鉛などを豊富に含んでいます。

そのほかにもビタミンB群、タウリン、ビタミンE、ナトリウム、カリウムなどを含んでいるのです。さらに、蟹は低脂肪高タンパクで、妊婦さんには非常におすすめしたい食材と言えるでしょう。

(妊婦が食べられる食材については以下の記事も参考にしてみてください)

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蟹は体を冷やす食材

また、蟹は「体を冷やす食材」として知られています。これが「妊婦は蟹を食べてはいけない」という言い伝えの理由の一つです。体が冷えると血行が悪くなり、胎児にしっかりと栄養が行き渡らなくなる可能性があります(※2)。特に体の冷えが気になる妊婦さんは、蟹は避けた方が良い可能性もあるでしょう。

1日に妊婦が蟹を食べてもいい量は?

蟹は栄養もたっぷりなので、妊婦さんにも胎児にもおすすめの食材です。魚介類摂取の際に心配される水銀の含有量も少ないので、妊婦さんが安心して食べられる魚介類でもあります。

しかし、どんな食材も食べすぎは栄養の偏りにつながります。同じ食材ばかり食べすぎると身体に害になる場合もあるでしょう。妊娠中に食べるのであれば、蟹は一杯程度にしましょう。

(妊娠中におすすめの食べ物については以下の記事も参考にしてみてください)

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妊娠中でも安全な蟹の食べ方は?

蟹は水銀含有量も少なく栄養も豊富です。妊婦さんでも安心して食べられる食材ではありますが、料理の仕方には注意が必要です。

妊娠中は生食は避けた方が安全!

蟹には「腸炎ビブリオ菌」や「ナグビブリオ菌」「リステリア菌」などの食中毒の原因菌が付着している場合があります。下痢や胃腸炎の原因になるほか、最悪の場合には胎児に感染して流産や早産、死産などの影響がある場合もあるため注意が必要です。

カズヤ先生

産婦人科医

この中でも腸炎ビブリオは海水中で繁殖し、広く分布している菌です。 カニの他にも魚介類の生食により観戦し、平均12時間の潜伏期間を経たのちに、 38度を越える発熱と、激しい水様性の下痢、腹痛を伴います。 2〜3日で自然に回復するのですが、激症の場合にはニューキノロンという抗生剤を使用するのですが、妊娠中は使用出来ないのです。 ですので、そもそもの感染を防ぐようにしましょう。

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