バニシングツインとは?原因は?発生の確率・時期、胎児への影響も解説!

【医師監修】バニシングツインの意味や、バニシングツインが発生する原因・確率、いつまでに起きるのかなどを解説します。残った胎児への影響や、バニシングツインを未然に防ぐ予防法、バニシングツインを体験したママの体験談も紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。

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Contents
目次
  1. バニシングツインとは?
  2. バニシングツインが発生する原因は?
  3. バニシングツインが発生する確率は一卵性と二卵性の場合で変わる?
  4. バニシングツインは、妊娠何週目までに起きるの?
  5. バニシングツインで残った胎児に影響はある?
  6. バニシングツインが発生しないための予防法はある?
  7. バニシンングツインが発生して流産してしまった後の処置は?
  8. バニシングツインを経験したママの体験談
  9. バニシングツインが起きても、心配しすぎないで

一絨毛膜一羊膜・一絨毛膜二羊膜の場合

一卵性の双子におきやすい、2人で1個の胎盤を共有する一絨毛膜一羊膜や一絨毛膜二羊膜の場合、妊娠初期の時期にバニシングツインが起きれば残った赤ちゃんに影響はありません。

しかし、妊娠中期などある程度赤ちゃんが大きくなった時期にバニシングツインが起きてしまうと、同じ胎盤を共有しているため残った赤ちゃんへ影響を与える可能性が高いです。妊娠中期にバニシングツインが起きてしまうと、残った胎児が亡くなったり、脳に障害を起こしてしまう可能性もあります。

増田陽子

内科医

脳に障害や死産などは今の日本の医療技術では稀です。ですので、あまり心配し過ぎず、医師のアドバイスに従いましょう。

バニシングツインが発生しないための予防法はある?

バニシングツインが起きてしまうと、妊婦さんは落ち込んだり、自分を責めてしまうかもしれません。しかし、妊娠初期に起きる流産の多くは染色体異常によるものです。バニシングツインが赤ちゃんの染色体異常の場合は胎児自身に育っていく力がない状況であるため、妊婦さんの力では防ぐことができません。

残念ながら現時点では具体的な予防法はないといえるでしょう。

バニシンングツインが発生して流産してしまった後の処置は?

バニシングツインが発生してしまった後、どのように処置をするのでしょうか?妊娠初期と妊娠中期以降に分けて紹介します。

妊娠初期の場合

妊娠初期にバニシングツインが発生した場合は胎児が子宮に吸収されるため、特別な処置はしません。その場合、妊婦さんや残った赤ちゃんには影響がないと言われていますので、安心しましょう。

妊娠中期以降の場合

妊娠中期以降にバニシングツインが起きてしまった場合は、胎児の体が上手に子宮に吸収されない可能性が高いです。

そのため、亡くなってしまった胎児の処置が必要になります。医師の判断によっては、残った胎児の成長を観察し、出産の時に亡くなった胎児を一緒にとり出す場合もあります。

バニシングツインを経験したママの体験談

実際にバニシングツインを経験した妊婦さんは、どのように感じていたのでしょうか?実際のママの体験談を紹介します。

先輩ママ

27歳

不妊治療でやっと授かった赤ちゃんを流産した直後に双子を妊娠しました。ただ、一卵性の双子だったので、バニシングツインになるかも、という風にお医者さんに言われていたんです。

毎日「2人で大きくなってね」と話しかけていたんですが、妊娠10週目でバニシングツインになってしまいました。

先輩ママ

32歳

妊娠7週目にエコー検査をしてもらった時、双子のうちの1人がすごく小さく見えたので、医師に「片っぽ小さくないですか?」と聞いたら「うーん、この子はこのまま消えちゃうかもしれないね」とのことでした。もう1人残っているとは言え、ショック過ぎて、涙が止まりませんでした…

会社員

30代

一卵性の双子だと片方亡くなりやすいという風に聞いていたので、二卵性で安心していました。しかし、妊娠8週目で心肺停止になってしまって、とても悲しいです…残った1人を、旦那と一緒に大切に育てていきます。

双子がお腹の中にいるというのはとても嬉しいことですよね。不妊治療の末にできた赤ちゃんならなおさらです。しかし、双子を妊娠してもバニシングツインで片方失ってしまう可能性は残念ながら低いとはいえません。妊娠初期では胎動もなく妊婦検診でしか赤ちゃんの様子を知る機会がないため、検診でしっかりと経過を観察していくようにしましょう。

(出産に関する体験談については以下の記事も参考にしてみてください)