【医師監修】妊娠中の蕁麻疹まとめ!原因と対処法!妊娠初期症状や流産兆候も?体験談も
妊娠中にできてしまった蕁麻疹(じんましん)。原因や対処法はあるの?また、妊娠性痒疹との違いや着床じんましんについても気になりますよね。今回は妊娠中の蕁麻疹の原因や対処法、妊娠性痒疹と着床じんましんについてを画像や体験談を交えてご説明します。
蕁麻疹(じんましん)とは?
蕁麻疹(じんましん)とは、画像のように身体のどこかに激しい痒みを伴う赤い発疹ができ、いつの間にか消えてしまう病気です。蕁麻疹(じんましん)の種類は大きく分けて「アレルギー性」と「非アレルギー性」の2種類がありますが、その多くが症状を繰り返すことがあり、15~20%の人が一度は経験すると言われています。(※2※3)
一般的な蕁麻疹と妊娠蕁麻疹
この画像は妊娠とは関係ない蕁麻疹ですが、妊娠中にできる画像のような蕁麻疹のことを妊娠蕁麻疹と呼びます。妊娠していないときの蕁麻疹と原因や症状はほとんど同じですが、免疫系の変化により妊娠中の蕁麻疹は出やすくなると言われています。
こちらの画像は妊娠蕁麻疹が全身に広まったものです。画像のとおり、見た目が妊娠していない時の蕁麻疹とほとんど同じです。妊娠蕁麻疹もアレルギー性と非アレルギー性に分けられますが、どちらの場合も妊娠したことによるホルモンの変化が原因とされています。
妊娠蕁麻疹と妊娠性痒疹
「妊娠蕁麻疹」の原因と症状は、妊娠していないときの蕁麻疹と一緒ですが、「妊娠性痒疹」は蕁麻疹と症状が似ているためよく間違ってしまうことがあります。妊娠性痒疹はあまり知られていない症状で、重度の場合は入院治療が必要なケースもあります。ここで妊娠蕁麻疹と妊娠性痒疹の違いを、画像を使ってご説明します。
一般的な蕁麻疹の場合は、痒みを伴う画像のような紅斑(こうはん)やミミズ腫れが生じます。数分から数時間で消失する場合がほとんどで、原因を取り除かない限り何度も繰り返し発症します。
こちらの画像は、服用した薬によるアレルギー性の蕁麻疹です。アレルギー性の場合は重症化するとアナフィラキシーを起こす危険がある為、医師の判断が重要となります。
上記の画像は、妊娠性痒疹です。妊娠性痒疹の特徴は、画像のような1cm以下の皮膚の盛り上がりと強い痒みを伴い、妊娠2回目以降にできやすいとされています。妊娠性痒疹は約1~2%の妊婦さんにしか発症しませんが、原因ははっきりと分かっていません。女性ホルモンの分泌が増えたり基礎代謝が上がることで皮膚が敏感になり、妊娠性痒疹を発症するという説もあります。
こちらの画像も妊娠性痒疹です。我慢できずに掻きむしってしまい、少し痕が残っているのが分かりますね。妊娠性痒疹は出産すると自然と治ることがほとんどですが、妊娠性痒疹ではなく蕁麻疹と勘違いして間違った対処をしてしまうと症状が長引いたり痕が残ってしまうこともあるので、妊娠性痒疹の可能性がある場合は注意が必要です。また、妊娠蕁麻疹による痒みが辛いからといって、自己判断で市販の薬を使用することはやめましょう。
(妊娠中のその他の病気については以下の記事も参考にしてみてください)
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