妊娠糖尿病って何！？症状と原因、食事療法や予防法を解説

妊娠中はストレスや体の不調によって生活習慣が乱れがちになります。そのため「食事の栄養バランスが偏る」「運動不足」といった状況が続き、気付かないうちに体重が増えていく妊婦さんも多いものです。妊娠中に体重が急増すると「妊娠糖尿病」にかかるリスクが高まることをご存知ですか？今回は、そんな妊娠糖尿病について詳しくご説明していきます。

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妊娠糖尿病は、ほとんど自覚症状がみられないのが大きな特徴です。そのため「妊婦健診で指摘されて初めて気付いた」という妊婦さんも少なくありません。症状が進行した場合には「のどが渇きやすい」「頻尿になる」といった体の不調がみられることもあるでしょう。

また、妊娠糖尿病であることに気付かず悪化させてしまうと「羊水量の異常」「流産や早産」「肩甲難産」といった合併症を引き起こす可能性が高まります（※1）。

「妊娠糖尿病になると胎児にも影響があるのでは？」と不安になった方も多いでしょう。実は、妊娠糖尿病は胎児にも影響を及ぼす危険な病気です。妊娠糖尿病が胎児に及ぼす影響としては「巨大児」「機能不全」「低血糖」などが挙げられます。最悪の場合は死に至る可能性もあるため、妊娠糖尿病は早期のうちに治療をすることが非常に重要です（※1）。

皆さんは一般的な糖尿病の原因をご存知ですか？糖尿病は、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きが低下することが原因で発症します。そして、妊娠糖尿病の原因は「妊娠すると分泌される胎盤性ホルモンがインスリンの働きを低下させる」というものです。

また、妊娠糖尿病になりやすい妊婦さんの特徴としては「妊娠前から肥満傾向にある」「妊娠中に体重が急増した」「近親者に糖尿病患者がいる」「高齢出産」「妊娠中のストレス」などが挙げられます（※2）。ただ、これらの特徴に当てはまっていない妊婦さんが妊娠糖尿病を発症するケースも少なくありません。

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妊娠糖尿病が疑われた場合は、検査を行うことになります。「妊娠糖尿病かどうかを調べるために、どんな検査をするの？」と不安を感じた方も多いでしょう。ここでは、妊娠糖尿病かどうかを判断するための検査方法についてご説明します。

妊娠糖尿病の検査としてまず挙げられるのは、妊婦検診の際に行う血液検査です。血液を採取して血糖値を調べ、基準値を超えていた場合は妊娠糖尿病の可能性が疑われます。そして「妊娠糖尿病かどうか」の最終的な判断を行うために後日実施されるのが、この後ご説明する「ブドウ糖負荷検査」です。（※2）