2歳4ヶ月の成長や発育目安は?子育てのコツは?自閉症の示唆などは?

【医師監修】子育ても順調に進み、大切な我が子も気づけば2歳4ヶ月。2歳の子供の成長は著しく、1ヶ月違うだけでも周りの子との成長に違いを感じて不安になるママも多いのではないでしょうか?今回は2歳4ヶ月の子供の成長の目安や子育てに関するコツなどをご紹介します。

( 3ページ目 )
Contents
目次
  1. 2歳4ヶ月はどんな成長がみられるの?
  2. 2歳4ヶ月の発育目安は?
  3. 2歳4ヶ月の子育てのコツはある?
  4. 2歳4ヶ月のトイレトレーニング
  5. 気になる自閉症の示唆などについて
  6. 焦らず成長を見守ろう

多くのママが2歳頃からオムツを外せるように練習を始めた方がいいか悩んでいます。現に2歳半頃までにトイレトレーニングを始める方は5割ほどいます。2歳になり急激な発達がみられるので、ママも出来るかもと感じるようですね。ここでも気になるのがイヤイヤ期の存在ですがどうなのでしょうか。

イヤイヤ期は心身の発達のサインにもなるので、自分でイヤという感情を出せる子供はトイレに自分で行ける確率も高いのです。ということはやはりこの時期こそトイレトレーニングに向いている時期なのですね。

出典:https://www.pinterest.jp/pin/669066088384905424/

トイレトレーニングを進める方法としては、成功したらシールを貼っていくなどのゲーム性を取り入れたり、絵本やDVDなどを使って楽しみながらトイレのことを理解させることがポイントとなります。子供にあった方法を取り入れることで、ママもストレスなく進めることができるでしょう。

気になる自閉症の示唆などについて

出典:https://www.pinterest.jp/pin/589197563746718348/

子育てが順調に進んでいてもママの不安は尽きません。自閉症にはさまざまな兆候が見られ、その事象は順調に成長している過程でも見られるものと重なる部分があります。そのため多くのママが自閉症なのでは、と不安に感じるのですね。今回紹介するのは2歳の成長過程と自閉症の事象に特に多くみられるものでもあります。

(自閉症については以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃんが笑う理由は?よく笑う子に育てるには?笑いがないと自閉症?
赤ちゃんが泣かない理由を知りたい!よく寝ているけど自閉症・障害?

言葉が出ない

言語に急激な発達がみられる2歳児。言葉がなかなか出ないと自閉症かな?と不安に思うママは多いようです。しかし言語の発達には個人差があり、特に保育園に行っている子はたくさんの友達や先生と触れ合うので言葉を覚える機会も多いですよね。日々の環境でも異なってくるのですが、言葉が出ない要因として考えられるいくつかの例を挙げていきましょう。

まずは男女の違いです。女の子の方がおしゃべりになる、と聞いたことはありませんか?これは言葉を理解する際、女の子と男の子では能の使い方が違うことに由来しています。女の子は左右の脳を使い言葉を理解しようとしている為、言葉がたくさん出てくるとも言われています。

出典:https://www.pinterest.jp/pin/312578030388868334/

次の要因としてあげられることは、テレビやスマートフォンでの長時間の動画視聴です。忙しいママは子育て以外にもやることはたくさんあります。また病院の待ち時間や子供が飽きて騒いでしまわないようにひと苦労ですよね。その時に頼りたくなるのが動画の視聴です。なぜこれが要因のひとつといわれているかというと、スキンシップの低下につながるからなのです。

もし、子供に動画を視聴させる際は見せっぱなしにするのではなく「これ、面白いね」などママも声掛けをしてあげてくださいね。自閉症であること以外でも言葉が出にくい場合はあります。一例ではありますが、子供の言語の発達の為に少し注意をして様子を見てあげましょう。

渡邉恵里

小児科医

言葉の発達は個人差が大きく、様子を見ていたら自然と増えてくる人も多いです。ただ中には自閉症を含む発達障害のように療育という専門的な介入を要する場合や大学病院などでの精査を必要とする場合もあります。勿論、話しかけの少なさや長時間の動画視聴など、環境因を見直す事も大切です。2歳になっても単語数個のみ、数が増えないなどあれば病院や保健所などで相談される事をお勧めします。

強すぎるこだわりがある

2歳児に多くみられる傾向のなかで自閉症と重なる事象のもうひとつが、こだわりです。2歳児にみられがちなこだわりは、天気に関わらず長靴を履きたいと言う、特定の物が置いてある場所が気に入らない、使わないおもちゃを持ち歩きたがる、ボタン類を自分で押したがるなどママから見ると理解できないものもありますね。

そしてこのこだわりは、明日も同じかと思うとまた違う場合もあります。自閉症の事象でも同じく自分なりのこだわりを持っています。こだわりを見分けて判断するのは至難の業といえますが、特定の物に過剰なこだわりを見せ、それが続く場合には医療機関や保育士の方への相談を考えてもいいでしょう。

渡邉恵里

小児科医

情緒不安定のためにこだわりがみられている場合もあります。自立心が芽生え情緒不安定になりやすい時期ではありますが、年齢によるもの、と片付けずに、その子が心に何を抱えているか考えながら寄り添う事が大切だと思います。そうすると、親側がイライラしやすいこだわりも、違う見え方になってくるのではないでしょうか。こだわりはその時のその子にとって大切な事なので、対応に困る場合は、自閉症か否かに関わらず、アドバイスをもらうために保健所などで相談するのもいいと思います。

焦らず成長を見守ろう

出典:https://www.pinterest.jp/pin/47287864822420073/

2歳4ヶ月に成長した我が子は、服もベビーサイズからキッズサイズへ変わりベビーだった頃が懐かしくも感じますね。保育園に通ったり、ママと過ごす中で今までできなかったことができるようになり日々の成長は子育ての励みにもなります。子供の成長はさまざまで、できるようになる順番やタイミングもさまざまです。

昨日できなかったことが今日できていたり、毎日が子供のベストなタイミングになりえます。保育園での友達や公園で見かける友達とくらべてしまっていては、せっかくの子育ても楽しむことができません。あせらず、じっくりと我が子と向き合うことで子供のさらなる成長を促すことができます。ぜひ子供の成長はゆっくりと、暖かく見守ってあげてましょう。