さまざまなサインがわかる!!妊娠中のおりものの目安について

妊娠中のおりものはホルモンの変化により通常とは異なる特徴を持ちます。おりものの量の目安や、おりものの色やにおいの状態の目安について、注意すべき点を含め、妊娠中のおりものに関するさまざまな5つの重要なポイントをまとめました。

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Contents
目次
  1. 【さまざまなサイン】妊娠中のおりものの目安について ①そもそもおりものとは?
  2. 【さまざまなサイン】妊娠中のおりものの目安について ②おりものの量の増加
  3. 【さまざまなサイン】妊娠中のおりものの目安について ➂おりものの色と状態
  4. 【さまざまなサイン】妊娠中のおりものの目安について ④おりもののにおい
  5. 【さまざまなサイン】妊娠中のおりものの目安について ➄注意すべき異常
  6. 【さまざまなサイン】デリケートゾーンのケア方法

おりものの状態

おりものの状態も妊娠中に変化します。以下のポイントに注意してください。

・粘り気のある状態: 妊娠初期には、ホルモンの影響でおりものが粘り気を持つことがあります。これは正常な反応です。

・水っぽいおりもの: 妊娠中期以降、特に妊娠後期にはおりものが水っぽくなることがあります。これは、体が赤ちゃんを守るために分泌物を増やしているためです。

・異常なにおい: おりものに異常なにおいがある場合は、感染症の可能性があるため、早めに医師に相談することが大切です。

妊娠中のおりものの変化は、体の健康状態を示す重要な指標です。異常を感じた場合は、早めに専門家に相談することが推奨されます。

【さまざまなサイン】妊娠中のおりものの目安について ④おりもののにおい

妊娠中のおりもののにおいの変化

妊娠中はホルモンの変化により、おりものの性状やにおいが変わることがあります。
正常なおりものは、透明または白っぽく、酸っぱいヨーグルトのようなにおいがすることが一般的です。この状態は、腟や子宮の健康バランスが保たれていることを示しています。しかし、妊娠中は特に注意が必要で、異常なにおいがする場合は、感染症の可能性が考えられます。

例えば、アミン臭と呼ばれる魚が腐ったような生臭いにおいがするおりものは、細菌性膣炎の兆候であることが多いです。この状態は、早産や流産のリスクを高める可能性があるため、早めに医師の診察を受けることが推奨されます。

妊娠中のおりものの異常なにおい

妊娠中におりもののにおいが異常に強くなったり、腐敗臭がする場合は、何らかの感染症のサインである可能性があります。
特に、膿のように黄色っぽく、悪臭が強いおりものが出る場合は、淋菌感染症やカンジダ腟炎の可能性があります。これらの感染症は、妊婦が感染すると新生児に影響を及ぼすことがあるため、注意が必要です。

また、妊娠中はおりものの量が増えることもありますが、異常な色やにおいが伴う場合は、感染症のリスクが高まるため、医師に相談することが重要です。

【さまざまなサイン】妊娠中のおりものの目安について ➄注意すべき異常

異常な色やにおい

おりものの色が黄色や緑色に変わったり、悪臭がする場合は、感染症の可能性があります。特に、膿のような黄色いおりものは淋菌感染症の兆候であることがあり、妊婦が感染すると赤ちゃんに影響を及ぼすことがあります。また、カンジダ腟炎の可能性も考えられ、白くてポロポロしたおりものが出ることがあります。この場合、かゆみや不快感を伴うことが多いです。

おりものの量の急激な増加

妊娠中はおりものの量が増えることが一般的ですが、急に量が増加した場合は注意が必要です。
特に、量が多くなりすぎて下着が濡れるほどの場合や、色やにおいに異常がある場合は、感染症や他の健康問題のサインかもしれません。このような場合は、早めに医療機関を受診することが推奨されます。

妊娠中は体の変化が多く、特におりものの状態に注意を払うことが重要です。異常を感じた場合は、専門医に相談することが大切です。

【さまざまなサイン】デリケートゾーンのケア方法

デリケートゾーンや腟内を刺激の強い石鹸で洗ったり、ゴシゴシと強く洗ったりすることは控えましょう。皮膚や粘膜を刺激して状態が悪くなることがあります。

デリケートゾーンはまぶたの皮膚くらい薄い部位です。できるだけ皮膚の摩擦が少なくなるように、石鹸などもデリケートゾーン向けのものをたっぷりの泡でなでるように使用するとよい良いでしょう。

トイレでは温水洗浄便座の使用を控えることも大切です。腟炎などがある状態で使用すると悪化するとの報告があります。

普段の下着などに関しては、おりものシートなどを当てて過ごすと、蒸れて菌が繁殖しやすい環境に近づきます。下着は通気性の良いものを使用しておくとよい良いでしょう。