つわりの症状まとめ!妊娠初期以外もある?タイプ別10の対処法!

【医師監修】妊娠初期の症状の一つであるつわり。つわりの症状は妊娠初期だけとは限りません。人によっては産むまでつわり症状に悩まされる人もいます。今回は、つわりに関する症状の数々やつわりを乗り切るための対処法などを、10個のタイプ別に分けて紹介していきます。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. つわりとは?原因は?
  2. 主なつわりの症状は?
  3. その他のつわりの症状は?
  4. 妊娠初期以外でもつわりの症状はあるの?
  5. 主なつわり症状のタイプ別対処法
  6. その他のつわり症状の対処法
  7. つわり症状がひどいときは病気の可能性も?
  8. つわりが急になくなるとどうなる?
  9. つわり症状がひどいときは我慢しすぎないで

つわりとは?原因は?

つわりとは、妊娠初期の多くの妊婦さんが経験する症状です。つわりには様々な種類があり、人によってつわり症状は違ってきます。つわりはほとんどの人が妊娠初期を過ぎるとおさまってきますが、妊娠後期までつわりが続いてしまう人もいます。つわりの原因は今はまだはっきりと解明されていません。

主に妊娠初期に起きることが多いことから「ホルモンの変化」「妊娠すると分泌量が増えるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」などが影響しているのではないかと考えられています。まれに、そのつわりが重症化する人もいて「妊娠悪阻(にんしんおそ)」という病気になっている可能性があり、病院で治療が必要な場合もあります(※1)。

主なつわりの症状は?

つわりの症状は、おもに5つあると言われています。では、5つのつわり症状について詳しくみてみましょう。

つわりの症状【吐きつわり】

一般的に妊娠初期におこる症状で、吐気を伴うために「吐きつわり」と呼んでいます。おもに食事をしたり、匂いなどによって起こることが多いようです。人によっては、嘔吐を繰り返すなどの症状がみられます(※2)。

吐きつわりの症状が重症化した場合には「妊娠悪阻」になる可能性もあります。妊娠悪阻になると「一日に何度も吐く」「めまいが起きる」などの症状が出てくるようです。

カズヤ先生

産婦人科

吐きつわりは、妊娠悪阻のメインの症状です。多くの妊婦さんが経験するこの症状は、細かく食事を分ける、水分を一度にではなく、少量ずつ分けて摂取することで症状の改善を見込めます。
しかし、ひどくなれば重症妊娠悪阻といって、水分も取れなくなることで脱水症状が起こります。こうなると入院し、点滴治療を開始することも考慮しなければいけません。

つわりの症状【食べつわり】

食べつわりとは、お腹が空くと胃のむかつきを感じ出す症状のことです。常に何か胃に入れていないと胃のムカつきや吐き気が収まらない状態になります。食欲がありすぎると体重増加につながるため、妊娠中毒症の原因にもなりますから気をつけましょう。少ない量の食べ物を何回にも分けて食べることで、食べ過ぎや体重増加を防ぐことが出来るでしょう。

つわりの症状【よだれつわり】

よだれつわりとは、妊娠した際によだれが過剰に分泌されてしまう症状のことです。その原因はよくわかっていないようですが、妊娠による「消化機能の低下」や「ストレス」によるものと言われています。唾液の出る量には個人差があります。四六時中ダラダラとよだれが出てしまう人もいれば、「少し増えたな」と感じるくらいの人もいます。

大量の唾液が出ることを「唾液過多症」とも呼びます。大量によだれが出続けると、かなりのストレスを感じてしまうでしょう。出る唾液を飲み込むたびに「吐き気」に襲われる人もいるようです。

つわりの症状【眠りつわり】

眠りつわりは、妊娠5週目~16週目ぐらいに起こるもので強い眠気に襲われます。原因は解明されていませんが、プロゲステロンという黄体ホルモンの影響と言われています。プロゲステロンは産道を柔らかくする役目を担っていますから、妊婦さんには不可欠なものといえるでしょう。

眠いという症状も問題ですが、これに伴って「頭痛」や「だるさ」を感じる人もいます。眠りつわりの頭痛の原因は、ほとんどが眠りすぎによるものです。