妊婦の花粉症はいつもより酷い?対策は?薬服用や目薬はいい?予防法も!

【医師監修】花粉症は妊婦さんにとってもつらいものです。妊娠してから花粉症が酷くなる妊婦さんもいます。妊娠中も基本的な花粉症の対策は変わりませんが、薬の服用に関してはやはり注意が必要です。どういった注意が必要なのか知ることによってつらい花粉症の予防と対策ができます。

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専門家監修
増田陽子
平成22年「St. Methew School of Medicine」大学医学部を卒業し、日本・米国・カリブ海の医師資格を持っています。・・・
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Contents
目次
  1. 妊婦さんは花粉症が悪化するといわれているけど原因は?
  2. 花粉症は妊婦さんやお腹の赤ちゃんに影響するの?
  3. 妊娠中の薬の服用に対する考え方
  4. 妊婦さんは目薬や点鼻薬を使える?
  5. 漢方薬で妊婦さんの花粉症に対応できる?
  6. 食べ物で花粉症緩和の一歩をお手伝い
  7. 目や鼻のセルフケア
  8. 花粉症予防は花粉が飛ぶ前から!
  9. 妊婦さんでもできる薬に頼らない花粉症対策
  10. 花粉症でものんびりくつろぐことを心がけましょう

花粉症を改善する食べ物はヨーグルトだけではありません。ゴボウ茶やルイボスティーにも花粉症を改善する効果があります(※2)。これは、ゴボウ茶やルイボスティーに含まれる成分が便秘解消に一役かってくれて、ヨーグルトと同じように腸内環境を整えることから花粉症を緩和する効果があるようです。

しかし、これらのお茶はヨーグルトと違って利尿作用があり、飲みすぎると体を冷やすおそれがあります。摂取する場合には飲み過ぎには注意し、適量を飲むようにしましょう。

増田陽子

内科医

寒い季節は温かいお茶で飲むようにすると体も温まり、血行も良くなるのでオススメです。

目や鼻のセルフケア

花粉症でつらい症状に目のかゆみや鼻づまりがあります。花粉症の時期には、すっきりしない目や鼻をやさしくケアしてあげることも大切です。妊婦さんは安易に薬を使えないため、自分でも簡単にできる薬を使わないセルフケアの方法をいくつかご紹介します。これを毎日の習慣にして、つらい症状を和らげていきましょう。

目や鼻のセルフケア【目がかゆいときは冷たいタオルを使う】

花粉症の目のかゆみ、つらいですよね。思わずゴシゴシとまぶたをかきたくなります。でも、かゆいからといってあまりにまぶたをゴシゴシとかいてしまうと、まぶたが炎症を起こして症状が悪化する可能性があるのです。かゆみがつらい場合は、冷水でしぼったタオルを目に乗せてまぶたを冷やすとかゆみが和らぐといわれています。一度試してみてください。

目や鼻のセルフケア【コンタクトレンズはひかえて眼鏡をかける】

コンタクトレンズを装着している妊婦さんも多いかと思います。コンタクトレンズは便利ですが、レンズに付着した花粉はなかなか落ちません。また、ドライアイや角膜を傷つける原因にもなるため、花粉症のシーズンはなるべく眼鏡をかけるようにしましょう(※1)。

増田陽子

内科医

更に花粉を洗い流すよう、定期的に目を洗うのも効果的です。洗顔も外出から帰ってきた際には行うと花粉症もかなり軽減します。

目や鼻のセルフケア【鼻が荒れたときはワセリンで保護を】

花粉症の場合、ティッシュなどで鼻をかみすぎて鼻のまわりがガサガサに荒れてしまうことはよくありますよね。このように鼻が荒れてしまったらワセリンなどで肌を保湿してあげましょう。

また、皮膚の炎症を抑えるには加湿することも大切です。温タオルなどを鼻に乗せるなどして水分を補ってあげると、鼻の周りがずいぶんと楽になりますよ。

花粉症予防は花粉が飛ぶ前から!

毎年花粉症はつらいですよね。妊娠している場合でも、花粉症の予防方法は妊娠していない時と基本的には変わりません。花粉症予防は、とにかく花粉を体内や室内に取り込まないことが重要です。花粉が飛び始める前にしっかり準備して対策しておきましょう。

花粉症予防は花粉が飛ぶ前から!【花粉症は初期療法が大切】

初期療法とは花粉が飛び始める約2週間前から薬を処方してもらう予防法です。これで花粉症の症状がなくなるわけではありませんが、症状を遅らせて花粉の最盛期には症状を軽くすることが期待されています。この予防法は薬を服用するものです。興味がある場合は、まずはかかりつけの産婦人科医に相談しましょう(※2)。

花粉症予防は花粉が飛ぶ前から!【天気予報をこまめに確認する】

天気予報で花粉飛散量の情報を確認することも花粉症の予防になりますね。天気が良く気温が高い日、雨が降った次の日、乾燥して風が強い日などは花粉の飛散が多くなります。天候や外出する時間を確認して花粉が多い日の外出は避けるなど、花粉症予防に努めましょう。