妊婦の花粉症はいつもより酷い?対策は?薬服用や目薬はいい?予防法も!

【医師監修】花粉症は妊婦さんにとってもつらいものです。妊娠してから花粉症が酷くなる妊婦さんもいます。妊娠中も基本的な花粉症の対策は変わりませんが、薬の服用に関してはやはり注意が必要です。どういった注意が必要なのか知ることによってつらい花粉症の予防と対策ができます。

専門家監修 | 内科医 増田陽子
平成22年「St. Methew School of Medicine」大学医学部を卒業し、日本・米国・カリブ海の医師資格を持っています。...
平成22年「St. Methew School of Medicine」大学医学部を卒業し、日本・米国・カリブ海の医師資格を持っています。2018年4月までカリブ海の病院にて診療に当たっていましたが、現在は子育てに専念するためNYにて主婦をしています。自分が子供を産んだ経験も踏まえたアドバイスを心がけています。

目次

  1. 妊婦さんは花粉症が悪化するといわれているけど原因は?
  2. 花粉症は妊婦さんやお腹の赤ちゃんに影響するの?
  3. 妊娠中の薬の服用に対する考え方
  4. 妊婦さんは目薬や点鼻薬を使える?
  5. 漢方薬で妊婦さんの花粉症に対応できる?
  6. 食べ物で花粉症緩和の一歩をお手伝い
  7. 目や鼻のセルフケア
  8. 花粉症予防は花粉が飛ぶ前から!
  9. 妊婦さんでもできる薬に頼らない花粉症対策
  10. 花粉症でものんびりくつろぐことを心がけましょう

妊婦さんは花粉症が悪化するといわれているけど原因は?

妊娠して花粉症になったという妊婦さんもいれば、症状が軽くなったり逆に悪化したりする妊婦さんもいて、症状の出方は人それぞれです。このように妊娠して体質が変わる妊婦さんはめずらしくありません。花粉症の症状も体質の変化によって左右されるもののひとつで、妊娠をきっかけに症状の程度が変化することがあります。

妊娠中はお腹の赤ちゃんを守るために、ホルモンバランスが変化します。その結果、目や鼻などの粘膜が敏感になり、花粉症などのアレルギー疾患を引き起こしやすくなるといわれているのです。

増田陽子

内科医

アレルギー反応というものは、元々私達の体を外部の有害物質(アレルゲン)から守るために作られている免疫機能です。アレルギー体質の人は、何らかの原因でその防御機能が誤作動を起こし、花粉症などを引き起こしています。そのため、妊娠中はアレルギーが出やすいのです。

花粉症は妊婦さんやお腹の赤ちゃんに影響するの?

花粉症にかかると気になるのはお腹の赤ちゃんへの影響ではないでしょうか。妊婦さんにとっては赤ちゃんは大切な存在ですから、心配になるのも無理はありません。

しかし、基本的に妊婦さんが花粉症でもお腹の赤ちゃんの成長には差し支えないといわれています。ただ、妊婦さん自身にマイナートラブルが及ぶ場合があるので、ここで確認していきましょう。

花粉症は妊婦さんや赤ちゃんに影響する?【くしゃみでお腹に痛みが】

くしゃみをするとお腹に圧がかかり、痛みを生じることがあります。くしゃみによってお腹が張る場合はありますが子宮が収縮しているというわけではないので安心してください。

しかし、妊娠すると子宮が大きくなり膀胱が圧迫され、それによって尿もれを起こすなど、妊婦さん自身にトラブルを引き起こす可能性があります。くしゃみをするときに両手をぎゅっと握るなどすると、お腹にかかる圧を緩和させることができますよ。

増田陽子

内科医

くしゃみでお腹の赤ちゃんに何かあるということは絶対にありませので安心して下さい。ただ、中途半端な姿勢の状態でくしゃみをすると、稀にギックリ腰になる場合があるので気をつけて下さい。

(妊婦さんのくしゃみについては以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠初期のくしゃみは胎児に影響が?腹痛の症状、咳が止まらない時は?

花粉症は妊婦さんや赤ちゃんに影響する?【妊婦さんは鼻血が出やすい】

妊婦さんの体は、お腹の赤ちゃんに酸素や栄養を送るために心臓をフル回転させています。そのため、貧血気味になったり、血圧が上がりやすくなったりといった様々なマイナートラブルが起こることがあるのです。

鼻血が出やすくなるのもそのひとつで、妊娠中は鼻の粘膜が弱くなり刺激に敏感になります。花粉症で鼻水に悩まされる妊婦さんも多いと思いますが、鼻をかみすぎると粘膜を傷つけやすくなるため、鼻のかみすぎには気をつけましょう。

花粉症は妊婦さんや赤ちゃんに影響する?【赤ちゃんへの影響はない】

前述したように、妊婦さんの花粉症が直接お腹の赤ちゃんに影響を及ぼすことはありませんが、花粉症はアレルギー疾患のひとつであり、赤ちゃんに遺伝する可能性はないとは言えません。

とは言っても、花粉症の発症には出産後の生活環境や食生活などの生活習慣にも大きく左右されるため、妊娠中はあまり神経質にならず、ゆったりとした気持ちで過ごしましょう。

妊娠中の薬の服用に対する考え方

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