妊娠後期に気持ち悪いのは後期つわり?いつまで続く?原因や対策法

【医師監修】妊娠後期に入っていつからか急に気持ち悪いといったことが…。「もしかして、またつわり?」と思うかもしれませんが、これは妊娠後期特有の生理的現象で「後期つわり」と呼ばれるもの。そんな後期つわりについて、いつまで続くのか、気持ち悪い原因や対策法などをご紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠後期なのに「つわり」?いつから起こる?
  2. 妊娠後期に気持ち悪い…後期つわりの原因は?
  3. 後期つわりはいつまで続くの?
  4. 妊娠後期の気持ち悪さを乗り切る7つの対策!
  5. 後期つわりは放っておいたら危険かも!?
  6. 出産まであと少しの合図!妊娠後期の気持ち悪いを乗り切ろう

食べ物を食べたすぐ後は胃の消化活動が活発になります。食後2時間は体を横にすることは控え、胃液の逆流を防ぎましょう。もしつらくて横になりたい場合は、できるだけ吐き気を感じないように上半身を起こすと楽です。

妊娠後期の気持ち悪さを乗り切る対策【ストレスをためないように】

精神的なストレスによって後期つわりの吐き気がひどくなることがあります。臨月は出産を間近に控えて不安が募り、ストレスを感じやすい時期です。「好きな映画を観る」「友人と出かける」など、リラックスできる時間を意識的に作ってストレスを発散しましょう。

散歩は子宮口が開きやすくなったり、股関節を柔軟にする安産効果が期待できます。外の景色が楽しめてリラックス効果もあるので一石二鳥です。

(妊娠後期のイライラ解消法については以下の記事も参考にしてみてください) 

【助産師監修】臨月のイライラの原因は?妊娠後期のイライラ解消法!

妊娠後期の気持ち悪さを乗り切る対策【ゆとりのある服装にする】

お腹がだんだん大きくなり、安定期には着られた服でも締めつけがきつく感じるようになっていませんか。ゆとりのある服を着ることも吐き気や気持ち悪さを軽減するには効果的です。妊娠後期に入ると自分の感覚よりもはるかにお腹が大きくなります。締めつけを感じる服を着ていないか、一度見直してみてはいかがでしょうか。

妊娠後期の気持ち悪さを乗り切る対策【医師に相談して薬を処方してもらう】

吐き気や胃もたれ、胸やけなど後期つわりの症状がひどい場合は病院へ行き医師に相談してみましょう。妊娠初期と比べると、妊娠後期の方が薬を処方してもらえることが多いです。 特に夏場は水分補給に問題があると脱水症状の危険があるので、早めの相談を心がけてください。

カズヤ先生

産婦人科医

あまりにも嘔気がひどい場合は、点滴で水分を補ってもらえたり、内服の吐き気どめを処方してもらえることも可能です。 妊娠中でも使用可能なお薬はたくさんありますので、気軽にかかりつけ産婦人科医に相談しましょう。

後期つわりは放っておいたら危険かも!?

後期つわりはホルモンバランスの変化や子宮の拡大によって起こります。後期つわりによる吐き気であれば、出産後には自然と治まります。しかし、体の異常を知らせるサインとして吐き気を感じることもありますので妊娠中は注意が必要です。

妊娠高血圧症候群による吐き気

妊娠高血圧症候群は妊婦さん20人に1人の割合で発症する病気です。これが妊娠後期の吐き気の原因となることもあります。自覚症状があまりないので、気がついた時には深刻な症状になっていることも多いです。重症化すると次のような影響が出やすくなり、放っておくと母子ともに危険な状態になることもあります。

妊娠高血圧症候群の母体への影響には「高血圧」「たんぱく尿」「子癇(しかん)発作」「脳出血」「HELLP症候群」があります。赤ちゃんに対しては「胎児発育不全」「常位胎盤早期剥離による胎児機能不全」といった影響が考えられます。

吐き気の他に激しい下痢を伴うとき

吐き気を感じたあと嘔吐のほかに水便などの激しい下痢を伴う場合は、嘔吐下痢症という感染性の疑いがあります。臨月に下痢になることはありますが、下痢の頻度が高い場合には病院で診察を受けましょう。 



(臨月の下痢については以下の記事も参考にしてみてください)