妊娠後期の胃痛の原因は?病気の可能性も?激痛を和らげる適切な対処法も紹介!

【医師監修】妊娠初期に続いて、妊娠後期でも胃痛に悩まされる妊婦さんは少なくありません。原因は何でしょうか。病気の可能性もあります。受診の目安や激痛を和らげる適切な対処法について、ドクターの助言や先輩ママの体験談を交えて紹介します。妊婦さんは参考にしてください。

Contents
目次
  1. 妊娠後期の胃痛って?後期つわり?
  2. 妊娠後期の胃痛 7つの原因
  3. 妊娠後期の胃痛は病気の可能性も?
  4. 妊娠後期の胃痛で飲める薬は?
  5. 妊娠後期の胃痛で病院に行く目安は?
  6. 妊娠後期の胃痛を予防する方法はある?~食事管理など~
  7. 妊娠後期の胃痛の激痛を和らげる対処法9選!
  8. 妊娠後期の胃痛があった時どうした?みんなの体験談!
  9. 妊娠後期の胃痛は我慢し過ぎないで!

妊娠後期の胃痛って?後期つわり?

妊娠初期には、つわりの不快症状の一つとして胃痛が起こることがあります。さらに胃痛は妊娠初期だけでなく、妊娠後期にも起こることがあります。急な胃痛に襲われると不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。少しでも不安を解消するため、まずは妊娠後期に胃痛が起こる原因について説明します。

妊娠後期の胃痛 7つの原因

妊娠後期に起こる胃痛の原因は人それぞれです。具体的に胃痛の原因だと考えられるものを7つ紹介します。

(妊娠超初期の胃痛については以下の記事も参考にしてください)

妊娠超初期の胃痛について!原因と対策!妊娠の兆候?体験談も!

1. 後期つわり

妊娠後期の胃痛の原因の一つとして考えられるのは、後期つわりです。赤ちゃんの成長とともに子宮が大きくなり、胃を圧迫します。胃が圧迫されることで、胃痛や胃のむかつき、嘔吐などの不快症状があらわれます。

(つわりについては以下の記事も参考にしてください)

つわりが辛い!助けて!出産より辛い?つわりの体験談と対処法10選

2. 逆流性食道炎

逆流性食道炎も、妊娠後期の胃痛を引き起こす原因の一つです。逆流性食道炎とは、酸性の強い胃の内容物が逆流することで、食道の粘膜が炎症を起こしてしまう病気です(※1) 。

子宮が大きくなって、胃が圧迫される妊娠後期に起こりやすくなります。胃痛のほかに、のどのあたりに酸っぱさを感じたり、胸やけ、不眠などの症状がある場合は逆流性食道炎の可能性があるでしょう。

リエ先生

産婦人科医

妊娠後期には子宮が大きくなり胃を押し上げることようになります。このため逆流性食道炎や胃痛を起こしやすくなります。一回の食事の量を減らして回数を増やしたり、食後しばらくは横にならないようにしましょう。

3. 風邪

ウィルスや細菌による感染、いわゆる風邪も胃痛の原因になることがあります。風邪は胃痛以外に、発熱や嘔吐などの症状をともなうことがあります。妊娠中は、著しく免疫力が低下しているので注意が必要です。特に、冬から春にかけてはインフルエンザやノロウィルスなどが流行するため、気を付けましょう。

4. ストレス

ストレスも、胃痛を引き起こしてしまう大きな原因の一つです。お腹が大きくなって思い通りに動けなかったり、出産への不安が強くなったりして、ストレスを引き起こしてしまう妊婦さんが多くいます。ストレスを感じると自律神経のバランスが乱れ、神経性の胃痛を起こしてしまいます。

妊娠後期は、ホルモンバランスが乱れてストレスが溜(た)まりやすい時期です。なるべくストレスを溜めないように工夫しましょう。

5. オキシトシンの分泌

オキシトシンというホルモンの分泌量が増えることで、胃痛が起こることがあります(※2) 。妊娠後期になると、出産に向けて子宮収縮が始まります。これが出産時の陣痛につながるのです。オキシトシンは子宮だけでなく筋肉の収縮も促す作用があります。この作用が、妊娠後期の胃痛の原因になることがあるのです。

(妊娠中にみられる症状については以下の記事も参考にしてください)