妊娠検査薬の使い方・見方を正しく解説!失敗しない判定方法とは?

【医師監修】妊娠検査薬は、妊娠しているかどうかが簡単に調べられてとても便利です。しかし、誤った使い方をすると判定の信頼性が低くなってしまいます。ここでは、正しく妊娠検査薬を使うために、使い方・使用可能な時期・待つ時間・反応の見方といったポイントを紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. なぜ妊娠がわかる?妊娠検査薬の仕組み
  2. 妊娠検査薬による検査方法
  3. 妊娠検査薬を使える時期
  4. 妊娠検査薬の結果の見方
  5. 妊娠検査薬の失敗する使い方
  6. 妊娠検査薬で失敗しないための使い方
  7. 妊娠検査薬で陽性が出たらどうしたらいい?
  8. 妊娠検査薬の正しい使い方を守り正確な結果を知ろう

反応が出るまでの時間は多くの市販の妊娠検査薬では1分程度です。それより早い時間で判定を見ると、試薬が尿に一時的に反応してラインが浮き出たように見えることがあります。これは、すぐに消えるので陽性反応ではありません。また、時間がたってから判定を見ると、結果が変わっているように見えることがありますが、検査直後の結果が正しいです。

失敗しない使い方【紙コップに溜めた尿に検査薬を浸す使い方がおすすめ】

「尿をうまく採尿部分に当てられない」「他の部分にかかりそうで怖い」「2秒や3秒など決められた時間をきっちり守れるか不安」など、やりにくさを感じる場合は紙コップを利用した使い方がおすすめです。

尿を清潔な紙コップに溜めて、妊娠検査薬の採尿部を浸しましょう。この場合は尿をかける使い方の時よりも長い秒数浸す必要があります。使い方に詳しく書かれていますので、しっかり読んでから行いましょう。

失敗しない使い方【その他に注意したい使い方】

検査は、一日のうちどのタイミングで行っても結果は同じです。市販の薬やピルが妊娠検査薬の結果に影響することはありません。ただし、閉経期やhCGをつくる腫瘍がある・hCGの含まれるホルモン剤や注射などの投与を受けている・高度のたんぱく尿や血尿・糖尿などの場合は、妊娠以外で陽性反応が出ることがあるので、妊娠検査薬の使用を医師に相談しましょう。

妊娠検査薬で陽性が出たらどうしたらいい?

妊娠検査薬で陽性反応が出たら、まず何をしたらよいのでしょうか。その後の手順や注意したい点を解説します。

まずは病院へ

妊娠検査薬で陽性反応が出るのは、あくまで「妊娠の可能性がある」という結果です。妊娠の確定診断は、医師が超音波検査などを行って初めて分かります。陽性反応が出たら、早い段階で産婦人科を受診しましょう。ただし早い段階では赤ちゃんの大きさが十分でなく、正確に確認できないこともあり、また後日改めて受診してくださいと言われることもあります。

妊娠中にNGなことは控えよう

妊娠中は、飲酒や喫煙、市販薬の服用などはNGとなります。妊娠検査薬を使える時期になってすぐに検査したような場合には、まだ赤ちゃんに大きな影響は出ないと考えられますが、今後のことも考えて控えるとよいでしょう。また、葉酸など赤ちゃんの生育に必要な栄養素を積極的に摂取するのも良いですね。

また、最初に受診する病院や、出産でお世話になる産院について調べる必要もあります。パートナーと今後の生活について話をするのも大切です。慌てる必要はありませんが、少しずつ環境を整えていきたいですね。

(陽性反応が出てからについては以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠検査薬が陽性反応だった!いつから病院に行けばいいの?

妊娠検査薬の正しい使い方を守り正確な結果を知ろう

妊娠検査薬は、使い方を守ればほぼ確実に妊娠しているかどうかの結果が分かります。しかし、早く知りたい気持ちから時期や使い方を誤って使用してしまうと、結果がうまく出なかったり、出た結果が信じられずに何度も検査をしなければならなくなることも。妊娠検査薬の使い方や結果の見方を守って、結果をリラックスして受け止められるようにしたいですね。

カズヤ先生

産婦人科医

妊娠反応が陽性であったからといって正常妊娠を確定することはできません。 稽留流産や、稀ではありますが、子宮外妊娠、絨毛性疾患などの可能性もあり得ます。 ですので、妊娠初期の段階で必ず産婦人科を受診することが重要になります。