妊婦の仰向け寝はいい？後期はよくない？胎児に影響は？病気にも注意！

お腹が大きくなってくると、妊婦さんはうつ伏せで寝ることができなくなります。一般的には横向きがおすすめされているため、「仰向け寝がよくないのでは？」と思われる方も多いかもしれません。しかし、妊娠中でも妊婦さん本人が楽だと感じるなら仰向け寝でも大丈夫です。

ではなぜ仰向け寝が妊婦さんによくないといわれるのか。お腹が大きくなってくると仰向け寝で腹痛や腰痛を感じたり、「苦しい」「お腹が張る」といった妊婦さんが増えてくるからです。自分が楽な姿勢であれば仰向け寝も良いでしょう。

では具体的にどれくらいの時期まで、妊娠中でも仰向けで寝て平気なのでしょうか。お腹の大きさの変化に個人差があるように、仰向けで楽に寝ることができるかどうかも妊婦さんによって違いがあります。基本的には自分が楽で、苦しいと感じないうちは月数に関わらず平気と考えましょう。

一般的に「シムスの体位」という左側を下にした横向きの体勢が妊娠中のおすすめの寝方として紹介されています。シムス位は確かにお腹や血の巡りを圧迫せず、人によっては非常に楽に眠ることができる体勢です。しかし、シムス位を含め横向きではよく眠れない妊婦さんも多く、他の体勢が絶対によくないということでもありません。

眠る体勢を気にし過ぎて眠れなくなってしまっては本末転倒です。妊娠中はリラックスしてしっかりと睡眠を取ることが妊婦さんにもお腹の赤ちゃんにも大事。自分が楽に、よく眠れているのであれば、あまり気にし過ぎないようにしましょう。（※1）

（シムスの体位については以下の記事も参考にしてみてください）

ところが妊娠後期に入りお腹がますます大きく重くなってくると、それまで仰向けで楽に眠れていた方も苦しいと感じることが増えます。時には腹痛が起きたりお腹が張るケースもあります。妊娠後期の仰向け寝はよくないのでしょうか？

妊娠後期から臨月にかけては、胎児の体重もどんどん増加しお腹が重くなってくる時期です。仰向けになると、2000～3000グラムにもなる重しをお腹に乗せているような状態となるため、仰向け寝が苦しいのも不思議はありません。（※2）

とはいえ妊娠後期でも仰向け寝が楽という妊婦さんもいるので、妊娠後期の仰向け寝はよくないというより、横向き寝がおすすめ、もしくは妊娠後期になると横向きでないと眠れなくなる妊婦さんも増えるといった方が良いでしょう。

（妊娠後期については以下の記事も参考にしてみてください）