【医師監修】妊娠18週の妊婦・胎児の状態は？症状は？安定期でも注意が必要！

この妊婦さんは、下腹部だけではなく全体的に大きいお腹をしています。このように皆さん妊娠18週目の妊婦さんですが、妊娠初期のつわりや食欲などの影響や腹筋があるかないか人それぞれであるためお腹の大きさは変わってくるのです。

妊娠18週目に入ると胎児の状態はどのようになっているのでしょうか？妊娠18週目の赤ちゃんは早ければ性別も判断できるようになる時期です。男の子だと性器がエコー写真にはっきり映る赤ちゃんもいます。そのほかにも脳や耳などが発達したり、指しゃぶりの練習を始めたりとさまざまです。具体的に妊娠18週目の胎児のどのような器官が発達していくのか紹介していきます。

妊娠18週目に入った胎児は脳や神経系の発達をしていきます。視覚や聴覚に大切な脳の一部の前頭葉が発達し、体の神経が発達することによって胎児は体の刺激を感じるようになります。

妊娠18週目に入った赤ちゃんは、胎児を細胞や皮膚を守る胎脂（たいし）が作られます。胎脂によって、お腹の中で胎児の体の刺激から守られています。そして胎児の体から胎脂が剥がれないように守っているのが産毛です。赤ちゃんの顔や体に産毛が生えるのもこの時期です。

胎脂は生まれたと同時に看護婦さんが綺麗にふき取ってくれます。そして、産毛は生まれる頃にはほとんどなくなり、代わりに髪の毛が生えてきます。稀に生まれてからも体に産毛がたくさん残っている赤ちゃんもいますが、自然と抜けてなくなっていきます。

今まで聞くことしかできなかった赤ちゃんの耳。妊娠18週目にはさらに発達し、内耳が作られていきます。内耳が発達することによって音を聞き分けることができるようになるのです。ママとパパの声も区別できるようになりますので、たくさん声かけをしてあげると良いでしょう。

妊娠18週目に入ると、呼吸の練習やおっぱいを吸うための練習のために指しゃぶりの練習をし始める胎児もいます。エコー写真でも口に手を持っていっている姿が偶然見られることもあるでしょう。稀に産まれた赤ちゃんの指に吸いダコができている場合もあるようです。

妊娠18週目の胎児の大きさは、身長13〜18㎝、体重は150g〜200gが目安です。この頃の胎児は筋肉や皮下脂肪がつき始めます。手や足の関節がエコー写真で確認できるようになり、体の形も赤ちゃんらしくなってきます。（※1※2）

この頃の赤ちゃんは筋肉がついてくることによって力もついてくるため胎動を感じる妊婦さんもいるでしょう。