出産手当金は退職後にもらえる?手続き・計算・申請条件まとめ

出産手当金は産休中の給与分を補える便利な手当てですが、退職後にはもらえるのでしょうか?自身で申請しないといけないだけに、申請期間や、取得条件などしっかりと把握しておかないともらい損ねてしまう可能性があります。予備知識があれば、受給額の計算や退職後の計算についても円滑に進めることができます。今回は、出産手当金についての計算方法や、退職したらもらえるのかなどを紹介していきます。

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Contents
目次
  1. そもそも出産手当金とは
  2. 退職後も出産手当金はもらえるのか
  3. 出産手当金を受給するには対象期間があるの?日にちの計算方法
  4. 出産手当金の計算方法
  5. 出産手当金を申請する手順
  6. 申請してから出産手当金が振り込まれるまでの期間
  7. 念のために確認!出産手当金がもらえる人ともらえない人
  8. 退職後でも大丈夫!自分でも計算して出産手当金をもらってみよう

それでは簡単に出産手当金の1日あたりの金額(日計算)ともらえる総額を考えて見ます。標準報酬月額が20万円のママさんを例にして考えます。先ほどの計算式に当てはめると…。

200,000円÷30日=6,666円。それに3分の2(0.66)を掛け算します。6,666円×0.66 =4,399円となります。これは日計算した場合ですから、産休の日数分を掛け算して総額を考えることができます。例えば産休日数が35日であれば、4,399円×35日=153,965円もらうことになりますね。若干の誤差は考えられますが出産手当金の日計算や総額計算は自分でも可能です。

申請の時期で受給額の計算方法は違う?計算方法は難しくなるの?

出産手当金の計算方法は退職前の手続きでも、退職後手続きでも計算に違いはありません。標準報酬月額をもとに計算をしていきます。出産手当金を受け取るための申請時期で受給額が大きく減るなどはないので安心してくださいね。(産休日数での増減はあります)

出産手当金を申請する手順

出産手当金を申請し、正しい手続きを行い受給するわけですがその手順を紹介します。しっかり身につけておきましょう。

退職した場合の申請方法

最初にしなければいけないことは職場の人事や総務担当部署に「健康保険出産手当金支給申請書」をもらうことになります。もしくは自宅近くに社会保険事務所があればそこでももらうことが可能です。

無事に出産が終わったらあらかじめもらっておいた健康保険出産手当金支給申請書の必要事項を記入していきます。主な内容は勤務先、医師や助産師の証明をもらいます。そして、申請期間と申請期間の前の1ヶ月の出勤簿などの写しを添付して社会保険事務所に提出します。これで退職後手続きでの申請は完了です。

記載内容もさほど複雑ではありませんし、手続きに必要な書類記入は1枚。そのほか添付書類があったとしても大掛かりな手続きにはなりませんので安心してください。ただ、気になるのは出産手当金はいつ手元に来るのかではないでしょうか。次のテーマをご覧ください。

申請してから出産手当金が振り込まれるまでの期間

提出された内容で不備がない場合には1ヶ月から2ヶ月ほどで指定した金融機関に振り込まれることになります。ちなみに、出産手当金の請求(申請)が可能な期間は産休開始の翌日から2年以内となっています。2年を過ぎてしまうと支給日数も過ぎた日数分、減らされます。特に退職後手続きを考えている場合には念のために頭に入れておきましょう。

退職後は生活費に注意

出産手当金は退職後手続きから早くても1ヶ月、2ヶ月経過してから振り込まれた方もいるようです。振り込まれる時にはまとまった金額だとしてもそれまでに生活ができなくなるようでは困りますね。最低でも2ヶ月は生活できる状態を整えておくべきです。

出産後は何かとお金がかかります。実際に先々を考えた言動をしている方もいますね。また、出産時期によっては税金関係の支払い時期も考えられます。