【櫂】を使った名前（男の子編）｜漢字の意味・字画数&名付けの注意点も！

『櫂』は2004年から赤ちゃんの名付けに使えるようになった漢字です。特に男の子の名前に使うことが多く、2014年・2015年の名前ランキングでは一文字で「櫂」という名前が100位以内に入っています。

あまり見慣れない漢字ではありますが、意味や漢字の由来を知るときっと『櫂』という字を好きになりますよ。ここでは具体的なかっこいい男の子の名前と一緒にご紹介します！

『櫂』は舟をこぐ「かい」、つまりオールという意味があります。舟を進めるのに必要なものなので、『櫂』のつく名前には「なくてはならない大切なもの」、また「前向きに生きる力」「力強さ」といった意味が込められるでしょう。

「櫂」を使って舟をこぐには、自分の力はもちろん波の程度や風の方向などを読む能力も必要です。そのため、『櫂』のつく名前には「時勢を読む力をもった、バランス感覚に優れた人に」といった意味も込められます。

最近は「櫂」のことを「オール」と呼ぶことが多く、もしかしたら『櫂』という言葉を知らないという人もいるかもしれません。赤ちゃんの名前に使うときには、周囲に説明する必要があるかもしれないことを頭に入れておいてくださいね。

『櫂』の漢字は音読みで「トウ」、訓読みで「かい」と読みます。赤ちゃんの名前に使うときには「こずえ」「たく」という読み方もできます。一字で『櫂』と名付けるのにも、他の漢字と組み合わせるのにも使いやすい読み方ですね。

字画数は18画です。同じ字画数で「かい」と読む漢字には「鎧」、「とう」という漢字に「闘」「藤」があります。

『櫂』という漢字は左側の「きへん」とつくりの「翟」でできています。「翟」は、「羽」と鳥を表す「隹」を組み合わせた字で、「羽を広げて飛び立つ鳥」を意味しています。この字に「木」を組み合わせて、羽のような形をした木製の道具、つまり『櫂』を表すようになったのがはじまりです。

先ほどご紹介したとおり、『櫂』という漢字には「かい」「こずえ」「たく」「とう」という4つの読み方があります。実は、赤ちゃんの名前に使うには「かい」という読み方が1番人気があるんです。「かい」という音は「海」の字も連想させることから、ボートのオールを表す「櫂」にはぴったりでかっこいいと感じる人が多いのでしょうね。