正期産とは?時期は?その前が早産で後が過期産?過ごし方や体験談も!

【医師監修】出産予定日はあくまで目安であり、前後することはよくあります。それが正期産(せいきさん)であれば、問題ありません。そこでいつからが正産期 (せいさんき)なのか、正期産(せいきさん)との意味の違い、早産と過期産とは何かについても紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 正期産って何?いつからいつまでの時期を指すの?
  2. 正期産と正産期は意味が違うの?
  3. 正期産より前だと早産になってしまうの?
  4. 過期産とはどういう状態?心配なことはある?【母体と赤ちゃんの危険性とは】
  5. おすすめの正期産の過ごし方とは?
  6. 赤ちゃんのためにも正期産を目指そう!

正期産の時期を過ぎると問題があるの?【難産の可能性】

正期産より妊娠期間が長くなることで「胎盤機能の低下」や「羊水が減少」になる可能性もあります(※2)。また、赤ちゃんが発育しすぎることで「過熟児・巨大児化、胎盤吸引症候群(MAS)発症」など、様々なリスクが予想されるのです。

実はリスクを負うのはママも同じです。「帝王切開」の可能性が高くなるほか、経膣分娩時の「膣や外陰部の裂傷」「難産」になることもあります。

もちろん過期産であっても、問題なく出産しているママもいます。ただし、その後の乳児検診で質問される機会が増える可能性は高いので、覚えておきましょう。

正期産と過期産ではどんな違いがあるの?【誘発分娩になる】

妊娠41週でも出産の兆候が見られない場合、過期産を避けるために「誘発分娩」を行う病院が多くみられます。方法としては「陣痛促進剤の投与」や「帝王切開」による出産です。

出産時期には個人差がありますが、正期産で出産するのにこしたことはありません。そのため過期産を避けるために、臨月に入ったころから「運動」するよう指導する病院も多くあります。臨月に運動をすることで「体力づくり」と「体重管理」がしやすくなるほか、子宮口を開きやすくして「陣痛をうながす効果」もあると言われています。

とはいえ、臨月は激しい運動は避けた方がよいので「ウォーキング」や「スクワット」「マタニティヨガ」などがおすすめです。難産を避けるためにも、ぜひ実践してみましょう。

カズヤ先生

産婦人科医

何らかの理由で予定帝王切開を行う場合、概ね妊娠38週前後の日程で行われます。これは、予定日に近づきすぎると陣痛がきてしまう可能性が高まることと、逆に37週に入ったばかりだと、新生児一過性多呼吸と言った赤ちゃんの呼吸障害の合併症が起こる可能性もあるからです。

おすすめの正期産の過ごし方とは?

正期産で出産できるよう生活習慣を見直すのも大事ですが、赤ちゃんを迎える前にやっておいた方が良いこともあります。そこで、臨月以降の妊婦さんにおすすめの正期産の過ごし方の例を、いくつか紹介しておきましょう。

出産後にできなくなることを楽しんでおく

赤ちゃんを出産した後は、今よりも気ままに外出できなくなります。そこで、夫婦でのデートや友だちとのお出かけは出産前に楽しんでおきましょう。

働く妊婦さんの場合は、臨月に入ってやっとのんびりした時間を過ごせるようになるはずです。出産時期によっては、復帰後の保活の準備を進める妊婦さんもいるようです。臨月に入って体調が安定しているのであれば保育園見学に行っておくのも良いでしょう。

適度に運動して出産に備える

経膣分娩を予定している場合、出産を乗り切る体力が必要です。無事に正期産で出産するためにも「適度に運動」する習慣をつけましょう。

臨月以降に運動をしておくと子宮口が開きやすくなり「お産もスムーズ」に進みます。特に問題のない臨月以降の妊婦さんは、できるだけ毎日運動しましょう。