妊娠後期の動悸や息切れが苦しい…原因は?めまいにも効く対策・予防法も!

【医師監修】妊娠後期の動悸(どうき)や息切れが苦しいと悩む妊婦さんは少なくありません。その動悸や息切れの原因は何でしょうか。めまいや吐き気を伴う症状の対策、予防法などについて先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて説明します。妊婦さんはぜひ参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 妊娠後期の動悸、息切れが苦しい…!
  2. 妊娠後期の動悸、息切れは「めまい」「吐き気」などの症状も伴う?
  3. 妊娠後期に動悸や息切れを感じる原因は?
  4. 妊娠後期の動悸や息切れの対策
  5. 妊娠後期の動悸や息切れの予防法
  6. 妊娠後期に動悸や息切れを感じたママの体験談
  7. 妊娠後期に動悸・息切れを感じたら早めに休憩しよう!

体重の増加

妊娠後期になると、体重が急激に増えます。そのことが原因で動悸や息切れを感じてしまうケースもあります。体重が増えると、よりたくさんの酸素や血液が必要になります。血液を体に循環させるために心臓を通常よりも活発に運動させると、心臓に負担がかかってしまい、動悸の原因になります。

妊娠中期、妊娠後期と時期が進むにつれて体重が増加していきます。しかし、体重が急激に増えたり、平均とくらべて増えすぎてしまうと、動悸や息切れ、「気持ち悪い」「めまいがして眠れない」などの症状に悩まされることもあります。体重増加には気を付けましょう。

リエ先生

産婦人科医

妊娠後期になると子宮がかなり大きくなり、横隔膜を押し上げるため、肺の広がりが制限されます。加えて、貧血になる人も多く、息苦しさがでることがあります。 体重も8キロ前後増えるため、そのことも原因となります。出産後はそういった症状は改善されることがほとんどです。

妊娠後期の動悸や息切れの対策

妊娠後期に動悸や息切れを感じ、「眠れない」「気持ち悪い」という症状におそわれた場合、どういった対策があるのでしょうか?妊娠後期の動悸や息切れなどへの対策を紹介します。

1. 安静にする

妊娠後期に動悸や息切れを感じた場合の1番の対策は「安静にする」ことです。家事をしている時に「息切れで苦しい」「気持ち悪い」と感じた場合は、座ったり横になったりしましょう。家事など、仕事を中断してしまうのは、何となく気持ち悪いかもしれませんが、出産が間近になった時期に無理をしてはいけません。

上に子供がいる場合は横になってゆっくり休むことが難しいかもしれません。それでも、少しでも「苦しい」「気持ち悪い」と感じた時は休むようにしましょう。休み癖をつくりましょう。

2. 体の左側を下にして寝る

貧血から動悸や息切れなどの症状を起こしてしまった場合は「体の左側を下にして寝る」という対策がおすすめです。体の右側には大静脈が通っています。太い血管を圧迫しないように、左側を下にして横になるだけで、子宮から心臓への血流が改善されて心臓への負担が少なくなります。これだけでかなり楽になりますので、覚えておいてください。

3. 動悸・息切れを感じたら座る

「動悸や息切れを感じたら座る」というのも、おすすめの対処法です。動悸で苦しい時やめまいがする時は無理に立っていると倒れてしまう可能性もあり、とても危険です。

妊娠後期は子宮に肺が圧迫されて、酸欠になってしまっている可能性もあります。酸欠の症状を放置していると、お腹の赤ちゃんにも十分な酸素が行きわたらず、低体重児、未熟児になってしまう可能性があります。めまいがしたり「気持ち悪い」と感じた時にはすぐ座り、症状が落ち着くのを待ちましょう。

4. 何かにつかまる

動悸や息切れを感じた場合は「何かにつかまる」という対策も有効です。動悸やめまいなどの症状を感じてもすぐに座れない場合には、手すりや壁などにつかまるようにしましょう。妊婦さんは、転んでしまうと非常に危険です。動悸、息切れ、めまいなどで、転ばないように気を付けてください。

5. ストレスを解消する

出産などに関してストレスを感じている場合は、ストレスを解消することも大切です。「ストレスを解消する」と言われても、なかなか難しいかもしれません。ストレッチをしたりお笑いを見て笑ったり、深呼吸をしたりするなど、リラックスできる方法を探してみてください。自分に合ったストレス解消法が見つかるでしょう。

(ストレスフリーな生き方については以下の記事も参考にしてください)

ストレスフリーに生きるための鉄則15箇条!やるべき&止めるべき行動・心構えを紹介

6. 食生活を改善する

妊娠後期に動悸や息切れを感じる時には「食生活を改善する」という対策もおすすめです。妊娠後期になると胃が圧迫されてしまうので、1回でたくさんの栄養を取ることができなくなってしまいます。このため妊娠後期には鉄分をたくさん取る事を心がけましょう。

鉄分をたくさんとって血流を改善すれば「心臓がバクバクする」「貧血で気持ち悪い」という事が少なくなります。また、鉄分を取る際には、鉄分の吸収を助けるビタミンCを一緒に取ることをおすすめします(※1)。ほうれん草、豆類、魚などには鉄分が多く含まれているのでおすすめです。

7. シムスの体位をとる