想像妊娠とは？原因・症状は？体験談を元に『本当』との違い・検査薬の反応などを解説！

生理前後や妊娠初期のような体のだるさや眠気も想像妊娠もしくは偽妊娠の症状の１つです。疲労などでもこの症状はおきますが、眠気がおきるタイミング次第で妊娠を望む女性にとっては見逃せない症状になります。

胸の張りや痛みは、想像妊娠もしくは偽妊娠の症状としては特徴的かつわかりやすい症状の１つです。普段ではめったにおこることのない症状なので妊娠・出産を望む女性は特に「妊娠したのでは」と重くとらえてしまう可能性があります。

おりものが増えるのも想像妊娠もしくは偽妊娠の症状です。普段でも体験する症状の１つですが、妊娠の初期症状にも該当する症状なので想像妊娠なのか、本当の妊娠なのか区別しにくいことがあります。

症状が酷似している想像妊娠と実際の妊娠ですが、大きな違いはお腹に赤ちゃんがいるかいないかです。妊娠検査薬や実際に産婦人科に受診し、赤ちゃんの有無によって陽性陰性を区別することができます。

妊娠を強く希望する女性からすれば妊娠症状が起きているのに赤ちゃんがお腹にいない、というのは相当なショックかもしれません。しかし、想像妊娠を長く患っているのも女性の心身にはよくないことなので産婦人科に受診し、はっきりと区別をすることも必要です。

また、基礎体温も想像妊娠か本当の妊娠か区別できる指標になります。妊娠時は高温期が長期に渡り続きますが、想像妊娠の場合は徐々に体温が下行するため高温期は続きません。

想像妊娠では妊娠検査薬は反応しません。妊娠検査薬は妊娠した時に多く分泌されるhCGというホルモンに反応し陽性陰性を確認する仕組みです。

しかし、着床直後に流産してしまう「化学流産」という流産の一種でも妊娠検査薬では陽性反応になる場合があります。化学流産は妊娠の超初期の流産のため、発見しにくい症状です。近年は妊娠検査薬の進歩により化学流産は注目されつつあります。

妊娠検査薬で陽性反応が出た場合でも生理が来たときは化学流産の可能性があります。また、妊娠の診断基準である胎嚢がないにも関わらず陽性がでた場合も化学流産です。妊娠したのか化学流産なのか自分では判断しにくいことなので陽性が出た場合は産婦人科に受診し医師に相談しましょう。

(化学流産については以下の記事も参考にしてください)

女性の月経は約28日周期で、排卵を境目に高温期と低温期を繰り返すのが一般的です。しかし妊娠した場合はそのサイクルは崩れ、月経が来ずに高温期が続きます。基礎体温、つまり起床した時の体温を記録し続けることで、妊娠の有無を測ることができます。想像妊娠の場合は、生理予定日を過ぎた頃から基礎体温が日を追うごとに下がっていきます。

中には妊娠していないのに高温期が続く人もいますが、この場合は妊娠とは別のホルモンバランスの乱れが原因の可能性もあります。高温期がずっと続いているのに妊娠していない場合は産婦人科を受診しましょう。

（基礎体温については以下の記事も参考にしてください）