妊娠初期の胃もたれやムカつきの原因と解消方法は?姿勢も関係する?

【医師監修】妊娠初期の胃もたれや胃のムカつき。妊娠初期では「つわり」として現れる事も多いですよね。これはホルモンバランスの変化が大きく影響しているといわれています。今回は妊娠初期の胃もたれや胃のムカつきを引き起こす原因と対処法をお伝えします。

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専門家監修
増田 陽子
内科医 、救急医。平成22年St. Methew School of Medicine大学医学部卒業 、Larkin Hospital、J.N.F Hospitalにて勤務。日本医師資格に加え、・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠初期のつわりで胃もたれや胃がムカつく事がある?
  2. 妊娠初期の「胃もたれ」「ムカつき」が起きる原因は?
  3. 妊娠初期の胃もたれやムカつきの原因は?
  4. 妊娠初期の胃もたれやムカつきには姿勢も関係してる?!
  5. 胃もたれしやすい食べ物は?
  6. 妊娠初期の胃もたれやムカつきの解消法は?
  7. 妊娠初期の胃もたれでも薬は飲んでも大丈夫?
  8. 妊娠初期の胃もたれやムカつきは少しの工夫で対処できる
  9. 妊娠初期は無理をしないのが一番の対処法

ちょっとした工夫だけで胃もたれや胃のムカつきを軽減することは可能です。これらの不快症状の解消法としては以下のものが挙げられます。

●前のめりの姿勢にならない
●食後はすぐに横にならない
●消化の良い食べ物を意識する

妊娠初期の胃もたれやムカつきは、胃腸の働きが鈍り胃に負担がかかることで起きるものがほとんどです。しかし、前項でご紹介した解消法も「具体的にはどうすればいいの?」という方も多いでしょう。後項では具体的な解消法についてお伝えします。

妊娠初期の胃もたれやムカつきの解消法は?【食事の調整】

何かを食べていないと落ち着かない「食べづわり」ですが、気持ちが悪いからと衝動のままに食べてしまえば逆に胃もたれを助長します。かと言って空腹感が続けば胃のムカつきに繋がるので悪循環ですよね。我慢のし過ぎはストレスにもなり良い方法とはいえません。

食べづわりと上手に付き合うには食べる量に気を付けることです。1回分の食事量を3回に分けて食べるなど、量と回数を調節してみてください。おかずやご飯をあらかじめ小分けにして「8時の分」「10時の分」と決めておくのも有効です。ポイントは空腹感を避けつつ食べ過ぎないことです。少量多数を心がけましょう。

妊娠初期の胃もたれやムカつきの解消法は?【補助食の常備】

空腹時の胃痛や胃のムカつきは胃酸が原因です。胃酸が胃の粘膜を傷つけ胃もたれなどの症状を引き起こすのです。つまり空腹を避けることが大事なのですが、外出時はそれも難しいですよね。そんなときはかばんにクッキーやナッツ類を常備しておくと便利です。さっと出して食べられるものがあると空腹を避けられますよ。

増田 陽子

内科医

飴などもかなりつわりを軽減してくれる、オススメアイテムです。

妊娠初期の胃もたれやムカつきの解消法は?【よく噛んで食べる】

ごはんの早食いやよく噛まずに食事をとると、消化がされにくく胃に負担がかかります。消化がスムーズに進まないと下痢や便秘を招くこともあります。こうした「胃もたれのスパイラル」に陥らないためにも、食べ物はよく噛んでゆっくりといただきましょう。食事に時間をかけるとより満腹感も得られますよ。

妊娠初期の胃もたれやムカつきの解消法は?【食後の姿勢】

食後すぐに横になると胸やけを感じることがあります。これは胃にたまった内容物が食道に逆流することで起きる現象です。横になると胃の働きが弱くなるうえ、妊娠初期はただでさえ胃もたれがしやすい状態になっています。

「寝る前の3時間は食べない」が目安とされていますが、妊娠初期では難しいですよね。時間にこだわる必要はありませんが、食後はなるべく体を起こしておくことを心がけましょう(※5)。

妊娠初期の胃もたれやムカつきの解消法は?【衣服で調節】

コルセットや体を締め付けるような下着はお腹全体を圧迫します。胃への圧迫は胃酸の逆流を誘発し胃もたれやムカつきの原因にもなってしまいます。さらに妊娠初期は赤ちゃんの器官がつくられる大切な時期ですね。胃の圧迫が成長の邪魔になる可能性もあります。お腹の中に赤ちゃんがいる時は、体を締め付けるものは避けましょう。