早期流産(妊娠初期の流産)とは?原因や確率、予防策は?手術は必要?
【医師監修】妊娠が判明して喜び溢れる妊娠初期。嬉しさだけでなく流産の不安に駆られる時期でもありますよね。特に心配になる早期流産を予防する方法はあるのでしょうか?また、早期流産にはどのような原因があるのでしょうか。今回は早期流産のあらゆる「なぜ?」についてご紹介します。
早期流産って?
「早期流産」は「初期流産」とも呼ばれています。では、早期流産は具体的にいつ起きるのでしょうか?どの程度の確率で起きてしまうのかご存知でしょうか?妊娠初期は精神的にも不安定で、中でも「流産」に関しては特に敏感な時期です。ここでしっかり早期流産について理解を深め、今後の妊娠生活を迎えましょう。
早期流産はいつ起きる?
流産の定義は「妊娠22週になる前に、胎児もしくは胎芽が亡くなってしまう事」です(※1)。今回、注目してご紹介する「早期流産」は、妊娠12週になる前の妊娠初期の段階で発生する流産のことを指すのです。また、12週以降の流産は「後期流産」と言います。
どのくらいの確率で早期流産は起きる?
流産は珍しいことではなく全妊娠の約15%に発生します。その流産の中でも発生確率が高いのが早期流産で、その確率は流産全体のおよそ80%を占め、自然流産の週数別発生確率は以下の通りです。
●妊娠5~7週:22~44%
●妊娠8~12週:34~48%
●妊娠13~16週:6~9%
年齢が上がるにつれて流産の確率は上述した数字より高まります。これは母体の年齢が高まるにつれて、受精卵の染色体異常確率が高くなってしまうからです。逆に20代など年齢が若い場合は染色体異常の発生が少ないので、流産率も上記の数字より若干低くなります。
(流産の確率を上げてしまう行為については以下の記事も参考にしてみてください)
早期流産の兆候は?
妊娠初期の早期流産の兆候には以下のようなものがあります。以下に当てはまる症状があっても必ず流産するわけではありませんが、体に「おかしい」と感じる変化があったらすぐ医師に相談してください。
●生理2日目以上の大量出血(鮮血)
●我慢出来ない程の腹痛
●胎児の成長が大幅に遅れている
●胎児の心拍が微弱
妊娠初期の胎児の成長は個人差もあり、次回の検診までに急成長する場合もあります。しかし、あまりにも小さかったり成長が乏しかったりする場合は流産の兆候です。また、妊娠初期は子宮の成長などで出血がしやすい時期ですが、生理2日目以上のような大量出血がある場合や激しい腹痛などの症状がある場合は、流産以外の子宮外妊娠の可能性もあります(※1)。
カズヤ先生
産婦人科医
この中で、胎児の変化や心拍に関しては、産婦人科医でエコー検査をしなければわかりません。 異変を感じたら、早めにかかりつけ産婦人科医に相談するようにしましょう。
(早期流産の兆候については以下の記事も参考にしてみてください)
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