妊娠中期のおりものに注意!感染症のリスクが?ピンク・水っぽいなど症状別に原因を解説!

【医師監修】妊娠中期のおりものは要注意です。量が増えて変色したりすると、感染症が疑われます。おりものの色がピンクや茶色、あるいは生臭かったり、水っぽくなったりしたときなど、症状別の原因と対策、治療法について先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて解説します。

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Contents
目次
  1. 妊娠中期はおりものが増える?【先輩ママの体験談】
  2. 妊娠中期に注意するべき〈黄色・緑〉のおりもの
  3. 妊娠中期に注意するべき〈ピンク〉のおりもの
  4. 妊娠中期に注意するべき〈茶色〉のおりもの
  5. 妊娠中期に注意するべき〈臭い〉おりもの
  6. 妊娠中期に注意するべき〈細かい泡〉のおりもの
  7. 妊娠中期に注意するべき〈ポロポロした〉おりもの
  8. 妊娠中期に注意するべき〈水っぽい〉おりもの
  9. 妊娠中期はおりものが多い
  10. 妊娠中期のおりもので感染症が発覚…!治療法は?
  11. 妊娠中期のおりもの…「おかしいな」と思ったら受診を

妊娠中期に注意するべき〈ポロポロした〉おりものの【原因】

ポロポロとした黄色や白色のおりものが出た場合は、カンジダ腟炎が原因の可能性があります(※4)。カンジダ腟炎の症状は、おりものの変化とかゆみです。かゆみを感じ始めた頃に、おりものの変化で異変に気が付くことがあります。

女性

20代後半

急に我慢できないくらいのかゆみに襲われて。最初はおりものシートで蒸れたのかなと思ったんだけど、よく見たらおりものがポロポロなの!こんなの初めてだからめっちゃびびってすぐに産婦人科に電話した。排卵のときでもあんなおりもの見たことないし、焦った。

人間の体にあるもともとあるカンジダ菌は、疲れたり体力が落ちると増殖します。免疫力や体力も落ちやすい妊娠中期に感染するママが多いのです。

カズヤ先生

産婦人科医

カンジダ膣炎は、妊娠中に最も多いおりもののトラブルです。 酒粕のようなチーズ色をした独特のおりものが特徴です。 おりものの性状からも診断可能ですし、実際に顕微鏡で確認することもできます。 カンジダは真菌で弱毒菌ですので、それほど問題になることはありません。 オキナゾールという膣錠を膣内に挿入することで治療します。

妊娠中期に注意するべき〈ポロポロした〉おりものの【対策】

かゆみがひどくなると、痛くなったりしみたりします。そのため、早めに医療機関を受診しましょう。またおりものが気になっても膣内を頻回に洗浄することは避けましょう。デーデルライン桿菌(かんきん)という膣内を守る菌まで洗い流してしまいます。そうすると、さらなる雑菌の繁殖を促すことになりかねません。やさしくぬるま湯で洗い流す程度にしましょう。

先輩ママ

20代前半

病院によって治療方法は違うと思うけど、私の通ってたとこは24時間効果がある錠剤を入れる治療方法だったよ。できる限り頻繁に通って、しばらくは膣内洗浄と膣錠を挿入してもらった。診察から3週間くらいで完治したし、その後再発はなし。

医療機関を受診後に感染が確定した場合は、治療のために妊婦でも服用できる抗生物質や塗り薬を処方してもらえます。

妊娠中期に注意するべき〈水っぽい〉おりもの

妊娠中は黄体ホルモンと卵胞ホルモンの分泌が増えるため、おりものの量が増えます。しかし、おりものが水っぽい場合は注意が必要です。

妊娠中期に注意するべき〈水っぽい〉おりものの【原因】

水っぽいおりものが出続ける場合は、破水している可能性があります。あわせていつもと違う生臭いにおいがする場合も注意が必要です。

女性

32歳

急に水っぽいおりものが出るようになって。何時間か様子見てたけど、ずっと水っぽいの出てたんだよね。量も多いし一応と思って病院に電話したら、破水しちゃってるかもって!検査したら破水してた。水っぽいおりもの出てたら要注意だよ。

妊娠中期でも、まれに破水してしまうことがあります。性感染症により羊膜部分に雑菌が入ると炎症が起こり、前期破水が起きるのです。

カズヤ先生

産婦人科医

破水は尿漏れなどと区別がつきにくく、一般人が見分けるのは、非常に難しいです。 万が一、破水だった場合は、妊娠週数にもよりますが高次の周産期センターでの管理が必要な場合があります。 必ずかかりつけ産婦人科医に連絡し、適切な診断をしてもらいましょう。

(破水の量やにおいについては以下の記事も参考にしてみてください)