妊婦の便秘!その解消方法とは?妊娠中は体操や食べ物で便秘対策

【医師監修】妊娠中は、多くの妊婦さんが便秘になります。「なぜ妊娠すると便秘になるの?」「便秘を解消する方法はないの?」と悩んでいる妊婦さんもいるでしょう。そこで、今回は妊娠中の便秘の原因と解消法、体操や食べ物などによる便秘対策についてご説明します。

( 4ページ目 )
Commentator
|
専門家監修
増田陽子
平成22年「St. Methew School of Medicine」大学医学部を卒業し、日本・米国・カリブ海の医師資格を持っています。・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. 妊婦さんは便秘になりやすい
  2. 妊娠中に便秘になる原因は?
  3. 妊婦さんの便秘を解消するには?
  4. 妊婦さんでも安心!便秘解消におすすめの体操
  5. 妊娠中の便秘解消におすすめの食べ物
  6. 妊婦さんの便秘解消のためのマッサージについて
  7. 妊婦さんが便秘中にしてはいけないこと
  8. 便秘を解消して快適な妊娠生活を

便秘の解消や対策としては、腸内環境を整えることも挙げられます。腸内の善玉菌を活性化させる「オリゴ糖」「乳酸菌」が豊富な食べ物を意識的に摂りましょう。オリゴ糖は玉ねぎやきなこ、はちみつなどに多く含まれています。乳酸菌はヨーグルトやチーズ、キムチなどの発酵食品から摂取が可能です。

妊娠中の便秘解消におすすめの食べ物【水分を多く含んでいる】

妊娠中の便秘解消のためには水分補給に加えて、水分を多く含む食品を摂取することも重要になります。妊婦さんは「汗をかきやすい」「赤ちゃんに栄養を運ぶために血液量が増える」などの理由で水分不足になりやすい状態です。また、ひどいつわりで思うように食事ができない場合も、水分が不足しないよう気をつけなくてはなりません。

水分が不足すると便が固くなるため、排便しづらくなって便秘を招きます。便秘によるひどい腹痛を起こす前に、水分を多く含んだフルーツなどを積極的に摂取しましょう。フルーツは水分だけでなく食物繊維も豊富なので、便秘の解消や対策にはうってつけの食材です(※3)。

妊娠中の便秘解消におすすめの食べ物【身体を温めてくれる】

身体の冷えによって胃腸の働きが鈍ると、便秘になる可能性も高まります。そのため、便秘には身体を温める食べ物も効果的です。しょうがやにんにく、根菜類を料理に取り入れると良いでしょう。冷えがひどいときには、食べ物に加えて「お風呂につかる」「服装を工夫する」といった対策も並行して実践してくださいね。

増田陽子

内科医

特に妊婦さんは下半身の冷えに注意しましょう。気が付かないうちに不正出血などの原因になっている場合があります。

妊娠中の便秘解消におすすめの食べ物【妊婦さんも飲めるハーブティー】

便秘がひどいときには、妊婦さんが飲んでも安全なハーブティーを試してみましょう。便秘の解消・対策に効果的なものとしては「たんぽぽ茶」「ジンジャーティー」「ローズヒップティー」が挙げられます。これらは全てホットで飲むのがおすすめです。

たんぽぽ茶とジンジャーティーは身体を温めてくれるので、代謝が良くなり便秘改善が期待できるでしょう。ローズヒップティーに多く含まれるビタミンCは、腸内で分解されるときにガスを発生させ腸の動きを活発にします。

妊婦さんの便秘解消のためのマッサージについて

便秘の解消や対策としては「お腹のマッサージ」を耳にすることも多いですよね。しかし、妊娠中にお腹のマッサージを行うのはおすすめできません。便秘によるひどい腹痛で辛いときは、背中側から優しくさするようにマッサージをすると良いでしょう。背中側のマッサージ位置としては「腰のすぐ下のあたり」がおすすめです。

ただ、背中側からのマッサージであっても妊娠中はリスクを伴います。マッサージは必ず安全な方法で行ってくださいね。エステや整体などの本格マッサージとは違い、優しくさする程度のマッサージに留めましょう。また、妊娠中の便秘解消・対策にはツボ押しマッサージも効果的です。こちらで、おすすめのツボをご紹介しておきます。

妊婦さんの便秘解消におすすめのツボ【合谷】

妊婦さんの便秘解消におすすめのツボは、手にある「合谷(ごうこく)」です。位置は人差し指と親指の付け根あたりで、押すと少し痛みを感じるでしょう。便秘だけでなく、さまざまな体の不調にも効果的だとされているツボになります。

妊婦さんの便秘解消におすすめのツボ【三陰交】

足にあるツボの「三陰交(さんいんこう)」も、妊婦さんの便秘解消におすすめです。位置は足の内側で、くるぶしから指4本分あたりのところにあります。三陰交は婦人科系トラブルにも効果的で、臨月においては「陣痛を促す」「安産に繋がる」と言われているツボです。便秘の症状が改善されても、婦人科トラブルの対策として指圧すると良いでしょう。

(陣痛を促すツボについては以下の記事も参考にしてみてください)