妊娠中期の下痢!原因と対処法は?赤ちゃんに影響はある?
【医師監修】妊娠中はさまざまなトラブルが起きやすいですよね。安定期(妊娠中期)に入ってもそんな悩みは尽きません。なかでも妊娠中期は下痢に悩まされる方が少なくないようです。ここでは妊娠中期の下痢の症状や原因、対処法まで詳しくお伝えします。
下痢はつらく赤ちゃんのことも心配になりますが、気にしすぎは良くありません。下痢症状があっても特に異常がないなら過度な心配は禁物です。
下痢でいきみすぎてはいけません
便秘、腹痛、痔などなど、毎日いろんなことに悩まされている妊娠生活ですが😞💨今日は久しぶりに調子の良い朝です。この調子で一日過ごせますように✨#トツキトオカ #妊娠 pic.twitter.com/TXvpKuH55D
— なお (@kodomonotameni3) November 8, 2018
「いきみ」は便秘に限ったものではありません。下痢の場合も出そうで出ない「しぶり腹」という状態があるのです。いきみすぎは切迫早産につながる可能性もあります。特に血圧が高めの方は要注意。いきみすぎが脳卒中を誘発することもあるのです。
妊娠中の脳卒中は妊娠中期から後期(28週~)に起こることがほとんど。妊娠によって血液が固まりやすい状態になることが一因といわれています(※2)。過度に怖がることはありませんが無茶ないきみは避け、症状が落ち着かない場合は医師に相談しましょう。
増田 陽子
内科医
いきみから脳卒中の症状になったり、流産などの深刻な症状になるのは日本ではかなり稀です。定期的に検診を受けているような日本の妊婦さんは心配することはほとんどありません。
妊娠中期は生活習慣を見直して下痢をやっつけよう!

生活習慣の見直しは体重管理にも下痢の解消にも有効です。規則正しい生活をして健康的なマタニティライフを送りたいですね。ここでは、毎日の生活に良い影響を与えてくれる「おすすめ習慣」についてお伝えします。
生活習慣の見直しは身体の見直しになります

上述したように自律神経の乱れは胃腸だけでなく、生活習慣にも影響します。自律神経には2種類あり、昼間活発になるのは交感神経、夜はリラックス効果のある副交感神経が活躍しています。
交感神経が活発な昼間は早起きをして行動を始め、副交感神経が活発になる夜間はよく眠るというサイクルは、乱れがちな自律神経を整えてくれる効果があります(※3)。早寝早起きは規則正しい生活をつくる基本といえるでしょう。
身体に負担にならない簡単な運動を!

妊娠中期に体重管理が重要なことはお伝えしたとおりです。しかし「運動は難しいのでは?」と考える妊婦さんもいるでしょう。妊娠中期でも軽い運動なら問題ありません。むしろ推奨されている体操などは腰痛対策や安産にもつながります。
ただし自己判断で行うのはNGです。産婦人科などで推奨している運動法なら習慣化してみるのもいいですよ。
(臨月からできる運動について詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください)
妊娠中期の下痢はストレスも原因?

ストレスは下痢になりやすいのでストレス解消法をみつけよう
ストレスがたまると影響を受けやすいのが胃腸です。さらに胃腸の不調が長引くことは新たなストレスになり、自律神経を乱します(※3)。この負のループに陥らないためにもストレスは「ためない、長引かせない」が大切です。趣味や好きだったものなど妊婦さんでも楽しめるストレス解消法をみつけましょう。
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