妊婦は痔が痛い！出血も？妊娠中の痔の原因と予防・治療薬は？

いくら非ステロイド系の薬で赤ちゃんに影響はないと言っても、やはり「市販薬や処方された薬を使うのには抵抗が」という妊婦さんもいらっしゃると思います。しかし治療をせず、ずっとお尻が痛いのも辛いですよね。ここでは薬を使わず痛みを緩和する方法をご紹介します。
　
まずは、馬油。馬油には血行を促進する効果があるので、入浴後に塗ってみましょう。またワセリンも粘膜を保護するので、痛みが緩和されることがあります。

「カレンデュラオイル」をコットンに浸し、排便や入浴後、清潔にした患部にあてることでも痛みが緩和されることがあります。オイルを浸したコットンをそのままあてておくことで、さらに効果が高まります。ポイントとしては、カレンデュラオイルは必ず100％のものを使うことが大事です。1日1回～2回を目安に行いましょう。

しかし、これらの方法は痛みの緩和に効果があっても、治療効果があるわけではありません。しっかり治したい方はやはりお医者さんに相談するのが一番ですね。

ほとんどの場合、急いで病院にかけこむ必要はありませんが「痔からの出血が多い」「お尻の外に飛び出してきて押し込んでも内側へはいらない」「痛みがひどく座れない」「肛門付近の腫れでズキズキした痛みがある」などの症状があるときは、早めにお医者さんに相談しましょう！

出血というと妊娠中の方は「赤ちゃんに何かあったのかも」と心配になってしまいますよね。しかし、出血があった際にはまず落ち着いて子宮からの出血なのか、痔からの出血なのかをよく確認してください。

トイレットペーパーで肛門を拭いた時に血がついていれば「痔からの出血」膣を拭いた時に血がついていれば「子宮からの出血」の可能性が高いですね。また「お腹が痛い」「お腹が張ってる」などの症状が出血と共にみられれば、切迫流産や切迫早産の可能性もありますので、すぐに病院へ連絡しましょう！

出産間近になると「おしるし」とよばれるピンクや薄い茶色の出血が起こる場合があります。おしるしの場合は赤ちゃんに会える日がもうそこまで来てる証拠です。しかしおしるしによる出血ではない場合は色だけではなく、量や状態も観察するようにしましょう。

大量出血の場合は、痔からの出血か子宮からの出血かに関係なく、お医者さんに相談しましょう。病院に行った際には「血の塊がでてきたか」など出血の状態も聞かれますので、しっかりチェックしておきましょう。

(妊娠後期の出血については以下の記事も参考にしてみてください)

もともと痔の治療というと、手術をして患部を切り取ります。しかし妊娠中となると「出産までは薬で悪化するのを極力抑え」「出産後に手術をして治療」することが多いようです。出産の際に再発することが多いことや、手術のリスクを考慮してのことです。

もし妊娠中に肛門科の先生などに手術を勧められた場合、担当の産婦人科医に相談して、セカンドオピニオンを参考に慎重に検討しましょう。※3