【医師監修】臨月の下痢は出産の兆候？原因は？腹痛や嘔吐などがあると陣痛の前兆？

下痢の痛みと前駆陣痛の痛みが似ていることがわかると、いつもの下痢なのか陣痛の前兆なのかが気になりますよね。いつ陣痛が始まってもおかしくない臨月、特に予定日付近は自分の体の状態に意識を向けることは大切です。

しかし「下痢かな？」と思っているうちは、まだ陣痛も本格的でない場合がほとんどなのであまり心配する必要はありません。2つを見分けるための陣痛の前兆についてご紹介しましょう。

陣痛の痛みは間隔が規則的です。例えば「15分に1度、1分程度痛む」などで、もちろん多少の幅はあります。これが定期的に繰り返され、徐々に痛みの強さが増していき、間隔が20分から15分・10分・8分……と短くなっていくのが特徴です。痛みと同時に、お腹も張ります。

頻繁に痛むなと感じたら、痛みの間隔を測ってみましょう。紙にメモしてもいいですし、タップするだけで間隔を計算して記録してくれるスマホのアプリもあります。痛みの中で何分経ったかを計算するのはなかなか大変なので、便利アプリを利用するのも良いでしょう。

(陣痛の間隔については以下の記事も参考にしてみてください)

生理の経血のように、少量の出血や血が混ざったピンク色のおりものが膣から出るのがおしるしです。子宮口が開きつつある証拠といえます。多くの人は、おしるしのあと数時間から数日で陣痛が始まるでしょう。なかにはおしるしがなかったという人や、あったけれどそれから1週間も陣痛が来なかったという人もいます。

(おしるしについては以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、羊水が排出されるのが破水です。ちょろちょろと少しだけ出る人もいれば、いきなり大量に出る人もいます。陣痛が来てから破水が起こる場合が多いのですが、陣痛より破水が先というケースも2〜3割くらいあるとされています。

破水後は細菌感染のリスクが考えられ、破水後48時間から72時間以内に出産することが重要なので、陣痛がなくてもすぐに病院に連絡してください。

臨月の下痢は直接陣痛と関係があるわけではありませんが、体が出産に近づいている兆候といえそうです。下痢そのものは辛いですが、出産や産後のために体力を失わないようにうまく解消してください。マタニティライフのラストスパートをリラックスして過ごしましょう。