妊婦の恥骨痛の原因は?歩けないほどの症状は危険?痛みを緩和する対策法も紹介!

【医師監修】妊娠すると経験したことのない痛みに悩まされます。その一つが恥骨痛です。ひどくなると歩けなくなります。恥骨痛の症状 発症時期、原因、痛みを和らげる対策、座り方・寝方などについて先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて紹介します。参考にしてください。

Contents
目次
  1. 妊婦中は恥骨痛の症状が出やすい!
  2. 妊娠中の恥骨痛はいつからいつまでに発症する?
  3. 妊娠中の恥骨痛の症状は?どんな痛み?
  4. 妊娠中の恥骨痛の原因は?
  5. 妊婦の恥骨痛は難産・早産に繋がるって本当?
  6. 妊婦の恥骨痛は病院に行くなら何科?
  7. 妊娠中の恥骨痛の対策・改善方法!
  8. 妊娠中の恥骨痛におすすめの座り方は?
  9. 妊娠中の恥骨痛におすすめの寝方は?
  10. 妊娠中の恥骨痛は辛かった?〜みんなの体験談〜
  11. 妊娠後期は特に恥骨痛に気をつけよう!

妊婦中は恥骨痛の症状が出やすい!

妊婦になると、恥骨や足の付け根の部分が痛いと感じることが多くあります。表現としてはズキズキやギシギシといった痛み方であることが多いでしょう。この恥骨痛の症状は妊娠中に起こりやすく、妊婦さんの5割以上が経験しているといわれています。また、痛みが軽微な人も含めると、7割程度の妊婦さんは恥骨痛を経験しているというデータもあるのです(※1)。

妊娠中に恥骨が痛むと「何か良くない事態が起きているのではないか」と考えてしまう妊婦さんは少なくありません。しかし、実際には妊婦さんの身体が出産に向けて変化し始めることで起こります。多くは出産とともに痛みも消えるでしょう。

(妊婦さんの痛みについては以下の記事も参考にしてください)

妊婦は肩こりがひどい?頭痛や腰痛も一緒にくる?原因と解消法!体験談も

妊娠中の恥骨痛はいつからいつまでに発症する?

妊娠中に恥骨痛の症状が出るのは、妊娠15週を過ぎる妊娠中期からという人が最も多いのです。この時期はまだチクチクとした痛みや何となく痛むという程度の症状が多く、妊娠後期から苦痛なほどの痛みを自覚するという人が増えます。

恥骨痛の痛みを自覚するのは妊娠中期から後期にかけての人が多いでしょう。しかし、なかには妊娠前の骨盤の状態が原因で、妊娠初期から症状が出る人もいます。また臨月にかけて恥骨痛は痛みのピークを迎えることが多いようです。痛みが強く「早産ではないか」などと心配な場合は我慢せず、病院で診てもらいましょう。

カズヤ先生

産婦人科医

妊娠すると、週数に応じて子宮のサイズが増大してきます。 子宮を支える靭帯の一つに円靭帯という靭帯があり、これが恥骨付近に結合しているので、伸ばされることで恥骨痛が出現することがあります。

(妊娠初期の症状については以下の記事も参考にしてください)

妊娠初期の「お腹の張り」の原因と対策!下腹部痛を伴うと危険?

妊娠中の恥骨痛の症状は?どんな痛み?

恥骨痛の症状はさまざまです。痛み方と痛むタイミングも、人によって異なります。妊娠中の恥骨痛の症状や痛みについて詳しく紹介します。

チクチクした不快感程度

恥骨痛の症状には、チクチクした不快感程度で立ち上がったり、座り込んだりするタイミングで感じることがあります。妊娠後期になり、お腹が出てくると「このくらいは仕方ないかな」と思えるくらい軽い症状でしょう。

生理痛のような痛み

恥骨痛の痛みは、生理痛に似た痛みに感じたという妊婦さんもいます。生理痛そのものが個人差が大きいため、痛みが強いのかどうかは人それぞれです。

体の位置を変える時に痛む

同じ体勢でいるときは痛みませんが、立ち上がりや座るとき、寝返りを打つ時など体の位置を変える時に痛むという人もいます。寝返りをうつだけで、ズキンと痛みが走り、目覚めてしまって不眠になる人もいます。

常に痛くて動けない