おしるしから陣痛・出産までにかかる平均時間は？経産婦と初産婦で違いはある？

出産予定日が近くなって少し血の混じったような粘液状のものが、下着についていたという経験をした妊婦さんも多いのではないでしょうか。おりものと勘違いしやすいですが、いつもと違う分泌液は「おしるし」と呼ばれるものです。おしるしがあると赤ちゃんとの対面が近づいている合図です。

出産の合図として「おしるし」という言葉をよく耳にしますね。おしるしとはどのようなもので、なぜ出産が近くなると起きるのでしょうか。ここではおしるしについて、さまざまな疑問をくわしく紹介していきます。おしるしがあったときの対処法も紹介していきますので、おしるしが来ても慌てずゆっくりと対処法を試してみてくださいね。

おしるしとは膣から出る分泌液で、おりものの一種なので見た目は似ています。しかしおりものは乳白色や透明の場合が多いのが一般的です。それに対しておしるしは、血が混じった状態で少し粘り気があるのが特徴です。人によっては鮮やかな赤色やピンク、茶褐色など色もさまざまです。おしるしの量も少量の妊婦さんもいれば、生理に近い量が出る妊婦さんもいます。

中には少なすぎておしるしに気付かない妊婦さんも多く、おしるしがないという妊婦さんもいます。またおしるしは1度だけではなく、数回あるときや数日続く場合もあります。毎回量が多い状態がいつまでも続く場合は、身体に異常が起こっている可能性があるのでかかりつけの産科へ連絡しましょう。

（おしるしについては以下の記事も参考にしてみてください）

赤ちゃんは「卵膜」という薄い膜の中で、羊水に浮いた状態で出産まで過ごします。おしるしとはおなかの中にいる赤ちゃんが包まれている卵膜の一部が剥がれたものです。

出産が近づくと赤ちゃんが通りやすくなるように、子宮頸管が少しずつ開いていきます。そのとき卵膜と子宮の壁との間がズレてしまうことで卵膜が剥がれて出血し、膣の粘液と混じって外に出てくるのです。それが下着についてしまうことでおしるしと確認し、妊婦さんはお産が近いと認識します。

突然おしるしがあっても、すぐにお産に繋がることは少ないので慌てずに落ち着きましょう。おしるしがあったときの対処法としては、おりものシートやナプキンを使って下着が汚れないようにすることです。またいつ入院となってもいいよう出産と入院の準備をしておきましょう。

おしるしを確認してから定期的なお腹の痛みがあらわれなければ、いつもと同じ様に過ごして大丈夫です。しかしおしるしの後、破水や陣痛の症状があらわれたら、すぐにかかりつけの病院に連絡をしましょう。臨月になるといつおしるしがあるか分からないので、常におりものシートやナプキンを持ち歩くか、ショーツが汚れないようにしておくと、いざという場合に用意しておくと安心です。


（臨月については以下の記事も参考にしてみてください）

おしるしは妊婦さんに必ず起きる現象ではありません。おしるしがなくても不安になることはありませんよ。出産を経験した経産婦の中には、おしるしが来ないまま陣痛や破水となって出産する妊婦さんもいます。

またおしるしは初産婦さんだけでなく、経産婦さんであっても起こります。1人目のときはなかったけど、2人目のときにあったという妊婦さんもいるでしょう。