胎動の意味は?種類によって位置や頻度も違う?

【医師監修】赤ちゃんが頻繁にお腹を蹴ってくる胎動。妊娠の喜びを感じる瞬間ですね。しかし、胎動といってもさまざまで、その意味を知るとよりお腹の赤ちゃんの成長を感じることができます。そこで胎動の意味や種類、胎動を感じる位置や頻繁に感じるかどうかについて紹介します。

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. 胎動ってなに?胎動の意味とは
  2. 胎動が感じられるのはいつから?
  3. 赤ちゃんの成長と胎動の変化
  4. 胎動ってどんな風に感じるの?胎動の種類とその意味
  5. 胎動をより楽しむために
  6. 「胎動カウント」って何?「胎動カウント」の意味とは
  7. 胎動から逆子がわかる?
  8. 胎動の意味を理解して貴重な妊娠期間を楽しみましょう

赤ちゃんが頭を下にした状態を正常胎位(屈位)といいます。逆子(骨盤位)にはいくつか種類がありますが、どれも赤ちゃんの頭が上を向いた状態をいいます。正常胎位であれば、胎動はへその少し上あたりで感じることが多いようです。

逆子になると、足が下側にある時には肛門や膀胱を蹴られます。また足の位置が高い時には、脇腹のあたりを蹴られる場合もあるでしょう。

足の力がついた赤ちゃんに激しく蹴られれば、肛門周辺に痛みを感じたり、膀胱を蹴られて頻尿になるママもいます。お腹の下側を激しく蹴られると、お腹が張りやすくなるので注意が必要ですね。胃の下のあたりや足の付け根あたりで弱い動きを感じることもあります。

リエ先生

産婦人科医

胎動の位置で赤ちゃんの向きを想像することができます。一般的にはお腹の上の方での胎動は、赤ちゃんの頭が下にあり、膀胱の辺りで胎動を感じる場合には赤ちゃんは逆子の可能性があります。

逆子になるとどうなる?

妊娠8ケ月半ばの30週頃に逆子の場合は、産院で就寝時に体を下に向けるように指導されたり、逆子体操やお灸のやり方を指導されるようです。ほかにも逆子を治す方法として、体を温めたり赤ちゃんに元に戻ってもらえるよう話しかける人もいます。

逆子から元に戻るのが難しくなる時期とされているのが、妊娠9ケ月半ばの34週頃です。この時期までに逆子が治らないと帝王切開での出産となります。赤ちゃんの体位によっては経膣分娩でも大丈夫なケースはあります。

胎動の意味を理解して貴重な妊娠期間を楽しみましょう

胎動にはいろいろな種類があり、胎動から赤ちゃんの様子や成長を感じることができますね。胎動を感じることができるのは妊娠期間中だけです。今しかない貴重なこの時を旦那さんや家族とも共有し、楽しくコミュニケーションをとりながら、赤ちゃんとの絆を深めていきましょう。