胎動の意味は?種類によって位置や頻度も違う?

【医師監修】赤ちゃんが頻繁にお腹を蹴ってくる胎動。妊娠の喜びを感じる瞬間ですね。しかし、胎動といってもさまざまで、その意味を知るとよりお腹の赤ちゃんの成長を感じることができます。そこで胎動の意味や種類、胎動を感じる位置や頻繁に感じるかどうかについて紹介します。

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. 胎動ってなに?胎動の意味とは
  2. 胎動が感じられるのはいつから?
  3. 赤ちゃんの成長と胎動の変化
  4. 胎動ってどんな風に感じるの?胎動の種類とその意味
  5. 胎動をより楽しむために
  6. 「胎動カウント」って何?「胎動カウント」の意味とは
  7. 胎動から逆子がわかる?
  8. 胎動の意味を理解して貴重な妊娠期間を楽しみましょう

「胎動カウント」って何?「胎動カウント」の意味とは

「胎動カウント」という言葉を聞いたことはありますか?。耳にしてことはあっても、いつから何のためにやるのかまではなかなか知らない人も多いのではないでしょうか。ここでは「胎動カウント」の開始時期ややり方、その意味について紹介します。

20週頃から始める「胎動カウント」

「胎動カウント」の開始時期は、妊娠6ケ月(20週~)頃から開始する病院が多いでしょう。しかし、妊娠後期に入って妊娠8ケ月(30週~)頃から開始する病院もあるようです。

週数が進んでいくと胎動を感じる頻度も増えるため、胎動カウントもしやすいでしょう。しかし、胎動を感じ始めた頃では、胎動カウントをするのは難しいかもしれません。ママが集中できるタイミングで胎動カウントを始めてみましょう。

胎動カウントで頻繁に赤ちゃんの様子を知ろう

胎動カウントは、10カウント法というやり方が一般的です。これは胎動を10回感じるまでに、どれだけ時間がかかったかを計る方法です。通常は20分程度で10カウントできることが多いでしょう。食後や就寝前など、ママがリラックスして胎動に集中できる場所とタイミングで、なるべく毎日同じ時間に行うようにしましょう。

もし10回カウントするのに20分以上かかったときは、赤ちゃんが寝てしまった場合も考えられます。しかし、赤ちゃんの元気がない可能性も考えられるのです。赤ちゃんは20分おきに起きたり寝たりを繰り返しています。時間をあけて再度計測してみましょう。

胎動カウントをする意味とは?

胎動カウントをする意味は、早産や死産などを予防するためです。胎動カウントをすることで、赤ちゃんの異変にいち早く気づくことができます。胎動の減少と死産には関連があるという研究結果もあるため、胎動の減少を感じたら、なるべく早く受診しましょう。

頻繁に胎動を感じられないけど大丈夫?

胎動の感じ方は赤ちゃんの大きさや力の強さ、胎動の種類やお腹のスペースに余裕があるか、ママのお腹の皮の厚さなどで変わってきます。また、ママが仕事や家事に集中している日中は、胎動を感じにくい場合が多いでしょう。

ママのリラックスできる時間帯に、毎日胎動カウントをすることで、赤ちゃんの胎動のリズムがわかってきます。個人差があるため、人と比べるのではなく、いつもの赤ちゃんの胎動とどう違うか、減少してないかを比べるようにしましょう。

(胎動カウントについては以下の記事も参考にしてみてください)

胎動カウントとは?いつからやるべき?やり方や平均も知りたい!

頻繁にあった胎動が減少しているように感じたら

頻繁に感じていた胎動が減少しているように感じたら、注意しましょう。

●胎動カウントが1時間以上かかってしまう
●あいだを空けてカウントしても30分以上かかってしまう
●胎動を1時間以上感じない
●普段と胎動が違う気がする

このような場合は要注意です。急いで病院を受診しましょう。臨月になると胎動が減少すると聞いたことがあるママもいるかもしれませんが、胎動は臨月であってもなくなりません。いち早く異変に気づくためにも、日々のカウントを習慣にしましょう。

胎動から逆子がわかる?

妊娠後期に入ると、逆子に悩む人も出てきます。多くは出産までに戻るようですが、そのまま戻らないで出産を迎えるという人も中にはいます。逆子になると胎動の位置も変化することがあり、逆子になったことがはっきりとわかる場合もあるようです。ここからは逆子と胎動の関係について紹介します。

正常胎位(屈位)と逆子(骨盤位)の胎動の位置の違い