胎児性アルコール症候群とは?妊娠超初期の飲酒も影響する!?

【医師監修】胎児性アルコール症候群は妊娠中のママさんがアルコールを飲酒することによって赤ちゃんにおこる先天性疾患です。妊娠に気付かなく飲酒してしまって慌てるママさんもいらっしゃると思います。ここでは胎児性アルコール症候群とは何か妊娠超初期の飲酒の影響についてご紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 胎児性アルコール症候群の原因は?
  2. 胎児性アルコール症候群の治療法?
  3. 胎児性アルコール症候群による影響
  4. 妊娠超初期に飲酒をした場合
  5. 胎児性アルコール症候群といつわかるのか?
  6. 妊娠中はどのくらいなら飲酒できるか
  7. 産まれてくる赤ちゃんが胎児性アルコール症候群にならないためにはお酒を飲まない!

胎児性アルコール症候群の検査方法は?

残念ながら治療法と同じく検査方法も現段階では見つかっていません。胎児がお腹の中にいる時のエコー検査でもわからないのです。では、検査以外でどう診断されるのでしょうか?診断方法としては「成長とともに子供がとる行動を観察すること」しかありません。

妊娠中はどのくらいなら飲酒できるか

出典:https://www.pinterest.jp/pin/639863059550755130/

妊娠中は基本的にアルコールは摂取してはいけません。しかし、お酒が好きで晩酌が習慣だった方にとっては急に禁酒となるととても辛くストレスが溜まりますよね。「毎日じゃなきゃいいですよ」「たまに息抜き程度なら構いません」「絶対にアルコールは摂取しないでください」など、お医者さんによって様々な意見があります。

ホームページ、本などで「コップ半分~1杯程度であれば問題無い」とされている安全基準値があります。しかし、アルコールの摂取量には個人差があり、コップ半分~1杯程度が安全基準値だと言われていても全員に当てはまることではないですし、100%の確率ではありません。胎児性アルコール症候群はアルコールを摂取しなければ100%の確率で防げます。

カズヤ先生

産婦人科医

安全な飲酒量は、現在の文献上では明確な定義はありません。 100%の予防を考えるのであれば、妊娠中はアルコール摂取を0にするのが良いでしょう。 さらに言えば、授乳中でも母乳は母体の血液を介して作られるため、間接的に新生児にアルコールを摂取させていることになります。 授乳中もアルコールは避ける方が望ましいでしょう。

料理酒やみりんは?

妊娠中でも料理酒やみりん、ワインなどアルコールが含まれている物を料理の時に使用することがありますよね。アルコールの沸点は78.32度とされていますので、沸騰したらアルコールは飛んでいるということになります。したがって、加熱をすれば妊娠中でも料理に使用してかまいません。

それでも心配な方は「いつもより量を減らす」「長めに沸騰させる」などを行ってもいいかもしれませんね。

ノンアルコール飲料は?

出典:https://www.pinterest.jp/pin/639863059548769644/

ノンアルコールビールなど、市販で売られている物は「アルコールが含まれていない」とは限りません。アルコールが1%未満であればノンアルコールと表示して良いことになっているからです。なのでこの事を知らずにたくさん飲んでしまうと、1%の度数でもアルコールを体内に蓄積させてしまうことになるでしょう。

他にもノンアルコール飲料を飲む際には糖質や添加物にも気をつけなくてはいけません。息抜き程度で飲むにはいいかと思いますが0.00%の表記がされてあるかきちんと確かめ、糖質や添加物を考えて程々に飲むようにしましょう。

(妊娠中の食事については以下の記事も参考にしてみてください。)

【レシピ紹介】妊娠糖尿病の予防となる食事となりやすい食べ物など

産まれてくる赤ちゃんが胎児性アルコール症候群にならないためにはお酒を飲まない!

胎児性アルコール症候群は「ママさんがアルコールを摂取しなければ100%の確率で防ぐ事が出来る先天性疾患」です。心当たりがあるなら早めに妊娠検査をし、分かった時点でアルコールをやめましょう。お酒が好きな方は辛いと思いますが産まれてくる可愛い赤ちゃんのためです。

お腹の中で小さいながら日々成長して生きています。そんな可愛い我が子にアルコールを飲ませられますか?ママさんが飲むという事は赤ちゃんもアルコールを飲むということになりますよね。ママさんと赤ちゃんは一心同体なのです。健康に無事で赤ちゃんが産まれて来られるようにアルコールを断ち切りましょう。