妊娠検査薬の陽性判定が薄い？【画像あり】蒸発線が出る理由と対処法

蒸発線は、時間が経ってから妊娠検査薬に現れる薄い線のことを指しています。薄い蒸発線は、どのような理由で出るのでしょうか。陽性判定ではないとすると、その理由は何なのでしょうか。

妊娠検査薬クリアブルーの「よくある質問」で、時間が経つと線が消える、または現れることについて質問が公式ホームページに掲載されています。これは蒸発線についての質問です。メーカーからは、試薬や尿の成分の変化によって起こると回答されています。

また、蒸発線は検査の後に時間が経ち、尿が蒸発する際に尿の濃度が変わったり変質したりすることで、試薬が浮き出るのではないかとも考えられています。

チェックワンやクリアブルーなどの検査薬の説明書を見ても、蒸発線という言葉は出てきません。この言葉は、メーカーなどが使っている正式な名称ではなく、妊活などにおける情報交換の場で名づけられたと考えられる言葉です。そのため、蒸発線について妊娠検査薬の説明書には詳しく記載されていません。

妊娠検査薬には、妊娠判定がわかる部分にhCG（ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン）に反応する試薬が塗られています。hCGは、受精卵が着床すると体内で分泌され始めます。そして、数か月先まで増える状態が続くホルモンで、胎児を育てるのに必要なものです。

このhCGは分泌が増えると、だんだんと尿に出る量が増える状態が続くようになります。尿からhCGが検出されるのは、不妊治療等でhCGを投与している等の事情がなければ、妊娠したときだけに限られます。

そのため、尿にhCGが含まれていて検査薬の試薬が反応して色がつけば、妊娠している可能性があるということになるのです。妊娠してないときにhCGは尿に含まれていません。

検査後の時間が経ってから妊娠検査薬を確認すると、蒸発線が出ている場合が多くあります。これは、体験談やメーカーの商品に関するQ＆Aなどでも知ることができますよ。尿を検査薬にかけてから、水平に置いて尿を試薬の部分まで吸収させます。検査の終了を確認する部分に線が出たときを、検査終了として、妊娠判定の結果を見ましょう。

検査は約1分程度で結果が出ます。そのときにすぐに結果を確認することが大切です。具体的には妊娠検査薬のクリアブルーやチェックワンも、尿をかけてから10分以内の判定以外は、無効と考えるように書かれています。

結果として得られた陽性判定も陰性判定も、その表示がずっと続くとは限らないのです。時間が経つと判定が変わってしまうことがまれにありますが、検査終了後すぐの結果は信頼できます。

妊娠検査薬で蒸発線が出た場合は、陰性判定つまり妊娠してないと考えたほうがよいでしょう。蒸発線は、薄い陽性判定のようにも見えますが、陽性反応とは色や出方が異なります。これは、尿が蒸発するなどの理由で試薬が一時的に浮き上がって見えているだけです。妊娠すると分泌されるhCGホルモンが尿から検出されたわけではありません。

また、蒸発線が見えるのは検査薬の正しい使い方に定められた判定時間を過ぎた時点で、結果を見てしまった場合です。そのため、この結果は信頼できる結果ではないといえるでしょう。

妊娠検査薬で蒸発線が出た場合、陰性判定で妊娠してないと考えられることから、病院に行くなどの対処はすぐに必要ありません。結果に疑問が残る場合は、再検査をおすすめします。

また、数日たっても生理がなかなか来ない日が続く場合は、再検査を行いましょう。妊娠しているのか妊娠してないのか、生理が来ていない理由を産婦人科で検査してもらうことをおすすめします。

（妊娠検査薬については以下の記事も参考にしてみてください）