出産の兆候11選！腰痛や頻尿も関係する？お腹の張りも？

ホルモンは妊娠中だけでなく、普段から体のあちこちに働きかけて調子を整える働きをしています。ホルモンバランスが変わることで心身に不調をきたす場合もあるでしょう。生理前などに頭痛やイライラなどを経験したことがある方は、ホルモンバランスの変化によるものだった可能性も。

妊娠中の体は妊娠の継続や産後の母乳のために、女性ホルモンが多く分泌されています。さらに、出産に備えて子宮口を柔らかくするなどホルモンバランスも変化するでしょう。不安感や眠れないといった精神的なものや腰痛などの身体的な症状も現れやすく、これらが出産の兆候である可能性もあります。

（ホルモンバランスの変化については、以下の記事も参考にしてみてください）

妊娠中に分泌されるホルモンには、関節や靭帯(じんたい)をゆるめる働きもあり、妊婦さんは腰痛が起きやすいといわれています。臨月ともなれば妊婦さん自身の体重が増えて腰に負担がかかり、自然と体を反るような姿勢になってしまうでしょう。これらの複合的な要因から、出産間近には腰痛が増す傾向があるのです。

臨月の腰痛がつらいときは無理をせず、横になったり骨盤ベルトを利用するなど腰痛が悪化しないように注意してください。出産も産後の子育ても体力勝負です。腰痛などの不安要素はなるべく早めに解消しておきましょう。腰痛の痛みが強い場合は健診の有無に関わらず、産婦人科で相談してくださいね。

（臨月の腰痛については、以下の記事も参考にしてみてください）

出産間近の頃には赤ちゃんも子宮も大きくなり、赤ちゃんは出産準備のために骨盤へと下がってきます。出産間近になると、膀胱が子宮に押されて尿をためておける量も少なくなるでしょう。このため頻尿になることがあります。30分から1時間おきにトイレに行きたくなることや、トイレに行っても何となくスッキリしないなど残尿感を感じる場合もあるようです。

ただし、これらの症状が子宮による圧迫ではなく、膀胱炎の可能性もあるので注意が必要です。膀胱炎は頻尿のほかに血尿や排尿の際の痛みといった症状が見られますが、妊婦さん自身で判断してしまうことはおすすめできません。頻尿が気になる場合は健診の際などに産婦人科で相談するとよいでしょう(※2)。

出産間近になると、強めのお腹の張りを一日に何度も感じたり、規則的に続いたりすることがあります。陣痛に似たお腹の張りがあっても、しばらくすると不規則になったり治まったりような張りは、すぐに出産につながる本陣痛ではなく「前駆陣痛(練習の陣痛)」と呼ばれるものです。お腹の張りだけでなく下腹部や腰の痛みを伴うこともあるでしょう。

前駆陣痛は2週間ほど感じたまま過ごす人もいますが、出産当日に起こりそのまま規則的な本陣痛となって出産に至る場合もあります。すでに陣痛を経験している経産婦さんのほうが、お腹の張りが前駆陣痛なのか本陣痛なのかを見分けやすいといえますが、臨月に入っている場合は過信せず、気になるときはかかりつけの産婦人科に連絡してみましょう。