妊婦は咳止め薬はいい?妊娠中でも安心な市販薬や漢方など厳選10選!

【医師監修】何だか咳が止まらない…。お薬を飲みたいけれど、妊娠中だし心配だな…。赤ちゃんへの影響を考え、辛い咳を我慢してしまっている妊婦さんも多いのではないでしょうか?今回は、咳止め薬の中から、妊婦でも安心して飲める咳止めの市販薬や漢方をご紹介致します。

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専門家監修
増田陽子
平成22年「St. Methew School of Medicine」大学医学部を卒業し、日本・米国・カリブ海の医師資格を持っています。・・・
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目次
  1. 妊娠中に咳が止まらない原因は?
  2. 咳が止まらないけどお腹の赤ちゃんは大丈夫?
  3. 妊婦でも咳止め薬は飲める?
  4. 妊婦が飲める市販薬の咳止め薬
  5. 妊婦でも安心して飲める市販薬の咳止め薬5つを厳選!
  6. 妊婦でも安心して飲める漢方の咳止め薬5つを厳選!
  7. 妊婦さん必見!薬以外で咳を止めるおすすめ方法
  8. それでも咳が止まらない場合は病院へ

多くの咳は風邪症状なので、妊娠中に咳が出ている場合でもしばらくして症状がおさまれば問題ありません。しかし、咳が3週間以上続く場合は、咳喘息など風邪以外の症状の可能性があります。そのような時はすぐに病院を受診しましょう。

増田陽子

内科医

長期間の咳により、体内に十分酸素が行き渡っていない場合が多く、酸素を多く必要とする胎児にも影響がでてしまう可能性が高いからです。

妊婦でも咳止め薬は飲める?

妊娠中は咳止め薬を飲んでいいのか不安に思っている妊婦さんも多いですよね。妊娠中に市販薬は飲んでいいのか、どんな市販薬ならいいのかご紹介します。

市販の咳止め薬でも大丈夫?

妊娠中は医師に妊娠中であることを伝えたうえで薬を処方してもらう必要があります。しかし働いていて病院に行く時間がなかなかとれない妊婦さんや、そもそも免疫が下がっている状態で病院に行くことは避けたい、という妊婦さんも多いでしょう。そんなときは市販薬にも頼りたいですよね。市販薬には妊婦でも安心して飲めるものもあります。

しかし、特に妊娠中は自己判断で購入せず、事前に調べたり、購入する際には薬剤師や登録販売者に相談するようにしましょう。

(妊娠中の市販薬については以下の記事も参考にしてみてください)

妊婦の便秘薬!市販品、漢方どれがOK・NG?病院処方のマグミットは?
妊婦は胃薬を飲んでもいい?妊娠中の胃痛に市販薬は?処方薬が安全?

妊婦でも飲める咳止め薬と飲めない咳止め薬がある

市販薬の咳止め薬の中には妊婦が安心して飲めるものもありますが、妊婦が摂取しない方がいい成分が含まれているものもあります。妊娠時期によっても注意が必要です。特に、妊娠4~7週は、絶対感受期とも言われ、妊娠中で最も注意が必要な時期です。

この時期には心臓をはじめ、胎児の主要な器官ができ始めるとても大切な時期です。この時期には、妊婦に安全な市販薬でも飲まないようにしましょう。(※1)

8~15週には、胎児の主要な器官はほぼ完成しますが、細部の器官がつくられている最中です。咳止めに限らず、市販薬を服用する際には注意が必要です。16週以降になると、一般的にも妊娠安定期と呼ばれ胎児の器官はほぼ完成し、薬の影響を受けることはほぼないとされています。

しかし、成分によっては避けたものがいいものもあるので、自己判断で購入するのは避けましょう。

妊婦が飲んではいけない咳止め薬

咳止め薬の中に含まれている成分で、妊婦に注意が必要なのは「コデインリン酸塩」と、「ジヒドロコデインリイン酸塩」です。どちらも、咳が出るのを抑えてくれる効果がありますが、胎盤を通過しやすく、母乳にも出やすい特徴をもっています。また、マウス実験でも催奇形作用が報告されています。胎児が中毒症状を起こす可能性があるため、妊娠中は避けた方がいいでしょう。

●パブロンSせき止めカプセル(大正製薬)
●新コルゲンコーワ咳止め透明カプセル(興和新薬)

この2つは、「ジヒドロコデインリン酸塩」を最大限(パブロンは、咳止め薬の市販薬の中で最高量)含有しているので、妊娠中は服用を控えましょう。

妊婦が飲める市販薬の咳止め薬

妊娠中に咳が止まらない時、病院で薬を処方してもらわなくても市販薬で対応できたら、助かる妊婦さんも多いのではないでしょうか。ここでは、妊婦さんも安心して飲める咳止めの市販薬を紹介致します。