妊婦は仕事をいつまでできる?9つの注意点と職種別の体験談も

【医師監修】待望の赤ちゃんが出来た喜びも束の間、お仕事をしている妊婦さんは仕事を続けるか辞めるかまず考えるでしょう。妊婦となった今、いつまで仕事ができるのか職種や妊娠の症状により大きく違ってきます。妊娠中の仕事についての注意点と様々な職種別での体験談も紹介します。

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. 妊婦は仕事をいつまでできるのでしょう
  2. 妊娠しても続けられる仕事内容であるか確認する
  3. 妊婦が仕事を続けるときの8つの注意点
  4. 職種別の妊娠初期で仕事を辞めたケース
  5. 職種別の妊娠中期で仕事を辞めたケース
  6. 職種別の妊娠後期まで仕事を続けたケース
  7. 産後の職場の待遇も重要なポイント
  8. 職場の繫忙期と自分の体調に合わせましょう

長時間の立ち仕事や、同じ姿勢で座り続けるデスクワークなどはむくみの原因につながります。立ち仕事の場合は時間を決めて休みを取ったり、座り仕事の場合も意識して歩くことやストレッチ、マッサージを行うようにしましょう。過度な水分塩分の摂取も注意して控え、寝るときは足を高くして休むと緩和されます。

(むくみについては以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠初期のむくみの対策は?足のだるさや指のむくみの原因は?
臨月の手足のむくみや体重増加、対策は必要?原因や解消法とは?

職種別の妊娠初期で仕事を辞めたケース

妊娠初期の段階で仕事を辞めたもしくは辞めざるを得なかったケースはどのような状況だったのでしょうか。

職種別の妊娠初期で仕事を辞めたケース【体を酷使する仕事】

重い物を運ぶ、走り回る、アルコールを飲む等、体を酷使する仕事は胎児の命に危険が生じます。

スイミングインストラクター

20代後半

水泳指導インストラクターをしていて、休み時間以外はずっと水の中にいる仕事なの。対象は子供から大人、妊婦まで複数の生徒を持っていたから水中での指導のほかに具合が悪くなった人を抱えることも毎日のようにあって。家族の反対もあって妊娠初期のうちに辞めることにした。

人を抱えると子宮や骨盤周りに力が入り、妊婦や胎児に負担がかかるため心配ですね。

職種別の妊娠初期で仕事を辞めたケース【においが耐えきれない仕事】

妊娠初期は特ににおいに敏感です。つわりの時期に一日中においがきつい職場での勤務は耐え難く、部署異動等の職場の体制が無い場合は辞めることになります。

給油所勤務

30代前半

結婚してガソリンスタンドでバイトをしてた。妊娠が分かる前からいつもは感じないガソリンのにおいで気分が悪くなって検査薬で妊娠がわかったんだ。においもあったけど胎児にも悪い影響があると思って、冷たい水を触ったり重い灯油を運ぶから、とても続けることは出来なかったんだ。

妊娠すると、においに敏感になります。今まで気にならなかったにおいがつわりの原因になることもあるため注意が必要です。

職種別の妊娠初期で仕事を辞めたケース【一日中の立ち仕事で流産の危機】

長時間の立ち仕事は妊娠していない人でも辛くストレスを感じます。妊婦には体に限界がある場合もあります。

アパレル店員

30代

立ちっぱなしでの接客業だけどつわりも軽かったから「このままいけるか」と高をくくってた。

この日も朝から立ちっぱなし。一瞬、生理の出血のような感覚があったからトイレに行ってみたの。そしたらおりものに血が混じってて。医師からは「切迫流産の兆候」と言われ即入院。仕方なく仕事は辞めるという選択をした。

無理をして妊婦や胎児に負担がかかるとお腹の張りや痛み、腰痛が起こり、切迫流産や早産につながることもあります。無理は禁物です。

職種別の妊娠中期で仕事を辞めたケース