出産時に子宮口が開くとは?1〜3センチの準備期間から出産までの段階を詳しく解説!

【医師監修】出産時に子宮口が開くというのはどういう意味?出産前~産後までの子宮口の開き方や段階、期間でのポイントを紹介します。子宮口が開くときの【出産エピソード】も紹介するほか、子宮口がなかなか開かない場合に出産しやすくするコツも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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Contents
目次
  1. 子宮口が開くってなに?
  2. 子宮口の開き方と出産前〜産後までの段階は?
  3. 子宮が全開になるまでの【第1期(開口期)】でのポイント
  4. 子宮口が全開に開いた【第2期(娩出期)】でのポイント
  5. 赤ちゃんが出てきた後の【第3期(後産期)】でのポイント
  6. 子宮口がなかなか開かない場合は?出産しやすくするコツ!
  7. 子宮口は勝手に開くと思ってた!【みんなの出産エピソード】
  8. 子宮口が開くともうすぐ赤ちゃんに会える!

増田陽子

内科医

いきみは赤ちゃんに酸素が渡ることとも関係しているので、滅多やたらにいきまないようにして下さい。

子宮口が全開に開いた【第2期(娩出期)】でのポイント

第2期(娩出期)の時期になると妊婦さんの子宮口が全開になり、ついに分娩が始まります。いきみたい気持ちは、グッとこらえて「フーウン・アーウン」の呼吸法でいきみを逃がしてください。助産師さんから「いきんでいいですよ」と言われるまでは我慢しましょう。この時期のポイントは、いきみ方です。いきみ方に関するポイントは2つあります。

1つ目は呼吸です。2回深呼吸して、3回目の深呼吸で息を止めていきむなど、陣痛のタイミングに合わせます。陣痛が落ち着いたら、深呼吸をすることで赤ちゃんに酸素を送ってあげましょう。2つ目は姿勢です。いきむ時は、あごを引いておへそを見ましょう。肛門を上に突き上げるようにイメージして、分娩台のレバーを持つ手にしっかり力を込めることも大切です。

娩出期まで来たら、お産までの時間は平均1~2時間、経産婦の場合は30分~1時間です。

増田陽子

内科医

この時、勢いよくいきんでしまう妊婦さんも多いのですが、いきんでしまってもまだまだ赤ちゃんは出てこない場合が多いです。ですので、助産婦さんや医師の指示に従ってみてください。自己流よりも何人も妊婦さんを見てきたプロの方が痛みを和らげる方法を知っています。

赤ちゃんが出てきた後の【第3期(後産期)】でのポイント

赤ちゃんを出産したあと、子宮から胎盤がはがれ落ちてきます。これが第3期(後産期)です。10~30分程度の時間で終わります。

胎盤が出る時に痛みを感じるママもいますが、赤ちゃんを出産する時の痛みよりは軽いので、気づかない場合もあります。

後産期の時期は、ママが赤ちゃんの様子を見たり、カンガルーケアを受けたりする時間です。みんなで赤ちゃんの誕生をお祝いしましょう。

増田陽子

内科医

今までの痛みや疲れが一気に抜けて、マラソンなどを走り抜けた爽快感があります。赤ちゃんとの対面も楽しみましょう。

(後産については以下の記事も参考にしてみてください)

後産とは?痛いって本当?後陣痛との違いは?手術が必要な可能性も?

子宮口がなかなか開かない場合は?出産しやすくするコツ!

出産が近くなったら、子宮口が全開になる必要がありますね。しかし、子宮口がなかなか全開にならない妊婦さんもいます。出産まで時間がかかってしまうのは、とても大変なことです。できるだけ避けたいですよね。

産婦人科の先生がおすすめする、出産しやすくなるコツを紹介していきます。

体を積極的に動かす

子宮口を早く全開にするためには、股関節を柔らかくする事が大切です。短い時間でもいいので、スクワットや階段の上り下りなどの運動をしましょう。臨月の妊婦さんにもピッタリなスクワットのやり方の動画があるので、参考にしてくださいね。

そうはいっても、臨月の妊婦さんは腰痛を抱えていることが多いもの。重い腰痛の時は、無理は禁物です。座ってストレッチをするだけでも効果があるので、ぜひ試してみてくださいね。

冷えの改善

冷え性の妊婦さんには、冷えを改善することがおすすめです。

身体が冷えていると、血行が悪くなり、筋肉がこわばってしまいます。体中の筋肉がこわばっていたら、子宮口が全開になるまで時間がかかってしまいますね。靴下を重ね履きするなど、なるべく温かい格好をして、体の筋肉をほぐしてみてください。

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