初産の平均年齢の推移はどれくらい?高齢出産のリスクや出産の限界年齢は?

【医師監修】初産の平均年齢が上がっています。初産の平均年齢はどう推移し、その原因な何でしょうか。高齢出産のリスクやメリット、出産の限界年齢などについて、ドクターの助言や先輩ママの体験談を交えて説明します。妊活中の方や30歳台の妊婦さんはぜひ参考にしてください。

Contents
目次
  1. 初産の平均年齢の推移は?毎年上がっている?
  2. 初産の平均年齢が高齢化してる原因を7つ紹介!
  3. 出産の限界年齢や最適年齢は?年齢別の妊娠の確率も!
  4. 初産が高齢出産であるリスクは?
  5. 初産が高齢出産であるメリット5選!
  6. 高齢出産した人たちの体験談!
  7. 初産の年齢が上がるリスクを知って子供を授かろう!

初産の平均年齢の推移は?毎年上がっている?

2012年ごろから、日本国内では初産を迎える人の平均年齢が30歳を超えました。「内閣府 平成28年版少子化社会対策白書」によれば、第一子出産時の平均年齢が30.6歳、第二子出産時の平均年齢は32.4歳、第三子の際は33.4歳となります(※1)。

このような状況が生まれる背景として、女性の社会進出、出産後の子育てへの心配などが挙げられます。女性の妊娠が高齢化した原因や背景についてくわしく説明します。

(基礎体温の高温期21日目と妊娠の関係については以下の記事も参考にしてください)

高温期21日目に体温が下がると妊娠の可能性は低い?薄い線は陽性?体験談多数!

初産の平均年齢が高齢化してる原因を7つ紹介!

初産の平均年齢が高齢化してる原因は何なのでしょうか。初産の平均年齢が高齢化している原因を7つ紹介します。

1. 女性の社会進出、晩婚化

まず女性の社会進出、晩婚化が挙げられます。昭和における良い女性像とは、子供を産み家系を守るという保守的なものでした。厚生労働省のデータによれば、昭和50年代の女性の初産年齢は、平均25.7歳となっています(※1)。平成になるまでは、半数以上の女性が結婚をして妊娠していました。

しかし、平成に入り、社会進出を目指す女性が増え、結婚年齢が上がったことで、結果として初産の平均年齢もだんだんと高齢化しているのです。

2. 増える子育てや教育にかかる費用

増える子育てや教育にかかる費用も、初産の平均年齢が高齢化している原因の一つです。日本では子育てに関する手当が薄く、子供を預けられる施設が限られており、保育料も低額ではありません。また、その後の子供の教育費も莫大にかかります。

このため、ある程度金銭的な余裕をもってから妊娠・出産しようと考える人が増えて初産の年齢が高くなり、高齢出産が増えているのです。

カズヤ先生

産婦人科医

これは、政府の方針とも関連するのですが、近年の急激な少子化に伴い、子育て支援を政府は強化する方向には動いています。 具体的には、今年実地された、幼児教育無償化などがあります。

3. 育児への不安

育児への不安もあります。

初産の平均年齢が高齢化した原因には、核家族世帯の増加も挙げられます。親世代と離れて暮らす夫婦が増えることで、育児の不安や悩みを共有したり、何かあったときに助けてくれる存在が身近にいないのです。このため出産することに不安を感じ、初産が高齢化するのでしょう。

4. 女性の結婚、出産に対する価値観の変化

高齢出産が増えた原因に、女性の結婚、出産に対する価値観の変化も挙げられます。これまでと異なり、独身の女性が増えました。また結婚しても早期の子供を望まず、2人だけの生活を送りたいという女性が増えました。

5. 女性の体格の変化

女性の体格が変化したことも初産が高齢化する原因です。体格が小柄で栄養状態も十分でなかった時代は、初経を迎える平均年齢は12歳でした。近年の女性は昔と比べて体格が大きくなり栄養状態が向上したことで初経を迎える年齢が遅くなる傾向にあります(※2)。このため女性の初産の年齢が高齢化したのでしょう。

6. 医療技術が進歩

医療技術が進歩したことも初産が高齢化する原因です。高齢出産はリスクがともないます。そのリスクが起きた場合、以前は技術的に対処できなかったのです。しかし、医療技術の向上により、近年は高齢であっても安全に出産できるようになりました。このため、高齢出産の割合が増加しているのです。安心して子供を産める環境が、自然と初産の年齢を高めたのでしょう。