出産時に子宮口が開くとは?1〜3センチの準備期間から出産までの段階を詳しく解説!

【医師監修】出産時に子宮口が開くというのはどういう意味?出産前~産後までの子宮口の開き方や段階、期間でのポイントを紹介します。子宮口が開くときの【出産エピソード】も紹介するほか、子宮口がなかなか開かない場合に出産しやすくするコツも紹介するので参考にしてみてくださいね。

Contents
目次
  1. 子宮口が開くってなに?
  2. 子宮口の開き方と出産前〜産後までの段階は?
  3. 子宮が全開になるまでの【第1期(開口期)】でのポイント
  4. 子宮口が全開に開いた【第2期(娩出期)】でのポイント
  5. 赤ちゃんが出てきた後の【第3期(後産期)】でのポイント
  6. 子宮口がなかなか開かない場合は?出産しやすくするコツ!
  7. 子宮口は勝手に開くと思ってた!【みんなの出産エピソード】
  8. 子宮口が開くともうすぐ赤ちゃんに会える!

子宮口が開くってなに?

赤ちゃんが生まれるためには、子宮口を通る必要がありますね。そのため、臨月を迎えた妊婦さんの子宮口は出産が近くなるにつれて開いていきます。

子宮口には2つあります。1つ目は赤ちゃんに近い「内子宮口」2つ目はより外界に近い「外子宮口」です。両方の子宮口が開いたとき「子宮口が開いた」と表現します。臨月を迎え、出産が近づくとホルモンによって産道が柔らかくなり、内子宮口、外子宮口の順に開いていきます。

臨月になり出産が近づくと、赤ちゃんもお腹の下の方へ移動します。ますます子宮口が刺激されて、子宮口が全開まで開く仕組みです。

(出産の兆候については以下の記事も参考にしてみてください)

出産の兆候11選!腰痛や頻尿も関係する?お腹の張りも?

子宮口の開き方と出産前〜産後までの段階は?

出産前から産後までの、妊婦さんの子宮口の開き方を紹介します。出産前から産後までの段階は、大きく分けて3つあります(※1)。

●第1期(開口期)
●第2期(娩出期)
●第3期(後産期)

臨月を迎えた妊婦さんの子宮口は、出産が進むにつれてぴったりと閉じた状態からだんだん開き、最後には全開になります。以下の大見出しからは・第1期(開口期)・第2期(娩出期)・第3期(後産期)の時の赤ちゃんの様子や陣痛の強さなどを紹介していきますよ。それぞれの時期の、過ごし方のポイントなども紹介していくので、参考にしてくださいね。

(臨月の過ごし方については以下の記事も参考にしてみてください)

臨月はいつからいつまで?臨月の過ごし方、内診について!初産の体験談も!

子宮が全開になるまでの【第1期(開口期)】でのポイント

第1期(開口期)は子宮口の開き方に応じて「準備期」「進行期」「極期」という3つの時期に別れます。第1期(開口期)の時期別の子宮口の開き方や、赤ちゃんの様子などを細かく紹介していきます。

準備期:1〜3センチ

開口期の中でも、子宮口が1~3センチ開いている時期のことを準備期と呼びます。準備期は数週間続く人もいます。その一方、2~6時間で子宮口が3センチ開く妊婦さんもいるので、準備期の長さはかなり人それぞれだといえるでしょう。不規則だった陣痛が、10~15分の間隔で20~60秒連続するようになるなど、陣痛が規則的になるというのも準備期の特徴です。

準備期までくると不安なことが多くなってしまうかもしれませんね。しかし、まだ破水をしていないようなら入浴をしても大丈夫です。準備期は生理程度の鈍痛が続くような感覚なので、好きな音楽を聴くなどリラックスをして過ごしましょう。眠気があれば、しっかり寝ておくのもおすすめですよ。

3センチ子宮口が開いたら、出産までの時間は10~12時間です。経産婦の場合は平均4~6時間と言われています。すでに出産経験がある妊婦さんは、準備期の時点で入院しましょう。(※2)

増田陽子

内科医

ただ子宮口が実際に何cm開いたかという診断は病院でしかできません。ですので、陣痛が定期的か不定期か、何分感覚で陣痛が来てるかなどを参考にしましょう。

(陣痛間隔の測り方については以下の記事も参考にしてみてください)

陣痛間隔の測り方を解説!ママ達人気の無料アプリ10選!口コミあり

進行期:4〜7センチ

子宮口が4~7センチまで開く時期を「進行期」と呼びます。

進行期は3~5分の間隔で40~60秒の連続した陣痛が起きるなど、子宮の収縮が強くなるのが特徴です。進行期は、こまめに姿勢を変えるようにしましょう。姿勢を変えることで赤ちゃんが回転しやすくなるので、お産が進みやすくなりますよ。

初産婦さんも、進行期を迎えたら入院しましょう。進行期は準備期よりも陣痛の痛みが増したり、呼吸が上手にできなくなってしまうかもしれません。そんな時は、どこか1点を見つめて呼吸をすることがおすすめです。また、尿意を感じた場合は今のうちに済ませておきましょう。

極期:8〜10センチ

準備期・進行期を終えて、妊婦さんの子宮口が8~10センチ開いた時期を極期といいます。極期になると1~3分の間隔で60~90秒の陣痛が起こります。

極期は、出産の中でも一番つらいときです。痛みが強く、妊婦さんは冷静でいられないでしょう。助産師さんの言うことをしっかりと聞いて「ヒッヒッフー」という浅めの呼吸や、陣痛の最初と最後の深呼吸を心がけてください。

極期は、かなり痛みが激しくつらい時です。いきみを逃がすのもつらいですが、我慢しましょう。パパや助産師さんに腰を強めにさすってもらうと、痛みが軽くなることがありますよ。