妊娠中でもお寿司を食べたい!悪影響のあるネタ・食べてもいいものを一覧で紹介!

【医師監修】お寿司が好きで妊娠中でもを食べたい、と思う妊婦さんは少なくありません。ただ、生ものによる食中毒など注意点もあります。ドクターの助言や先輩ママの体験談を交えて、悪影響のあるネタ、食べてもいいものを一覧で紹介します。妊婦さんはぜひ参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 妊娠中でもお寿司を食べたい!でも食中毒が心配…
  2. 妊娠中にお寿司を食べるとどんな影響・リスクがあるの?
  3. 妊娠中に食べる生魚ネタの寿司の危険性は?
  4. 妊娠中に食べていいネタ・ダメなネタを一覧で紹介!
  5. 妊娠中でも、炙りなら食べていい?
  6. 妊娠初期からお寿司に注意するべき?
  7. 妊娠中にお寿司を食べるメリットも?
  8. 妊娠中にお寿司を食べてた?【先輩ママの体験談】
  9. 妊娠中のお寿司には気を付けて!

危険性①水銀の過剰摂取

妊婦さんが魚を食べる際には含まれる水銀の過剰摂取に注意しましょう。マグロを筆頭に魚介類には食物連鎖により多くの水銀を体内に含んでいる可能性があるからです。通常、極端に大量の魚を食べない限り、水銀摂取による健康被害はないと考えられています(※3)。また、摂取した水銀は排泄(はいせつ)されるので普段は心配ありません。

しかし、妊婦さんが摂取した水銀が胎児に取り込まれると、胎児は排泄することができません。万一、多くの水銀が胎児の体内に蓄積されると、知能の発育や運動機能に影響がある可能性があります。妊婦さんがお寿司を食べる際は魚介類の水銀の量に注意しましょう。

しかし、妊娠に気づかず多くの魚を食べてしまったという方もいるでしょう。実際に影響があるのは胎児に栄養を運ぶための胎盤ができ上がってからです。胎盤ができ上がるのは妊娠4カ月以降なので、妊娠に気づくのが遅くなっても気づいてから水銀摂取を控えるようにすれば、ほとんど問題はありません。(※3)

主婦

30代

妊娠中にお寿司を食べる際は水銀の量に注意が必要ということを言われていました。特に生魚には注意していたのを覚えています。生魚は食中毒も心配ですし、水銀で出産のリスクが上がるのが嫌でした。妊娠中は魚介類を食べるのは気をつけていて、元気に赤ちゃんを出産できました。

妊娠中にお寿司を食べると、ネタによっては下痢や嘔吐などの症状に苦しむ可能性や、赤ちゃんの発育が遅れるリスクがあります。元気な赤ちゃんを出産できるように食べる量には注意しましょう。

危険性②食中毒

妊婦さんが生ものを食べて食中毒を起こしてしまうと胎児への影響が心配です。特に要注意なのが、リステリア食中毒です。健康な人にくらべ、妊婦さんはより感染しやすいので気をつけましょう。感染した場合、流産や早産、死産につながったり、胎児が敗血症や髄膜炎などの重篤な病気にかかったりするリスクがあります。

しかし、リステリア菌は加熱することで予防できます。妊婦さんがお寿司を食べる際は、中までしっかり火が通っているかを確認するようにしましょう。炙りのネタも火が通っていなければ食べるのを控えるのが無難です。元気な赤ちゃんを出産できるように食中毒には気をつけましょう。

会社員

30代

暑い夏の日に、妊娠中でしたがお寿司をランチで食べました。生ものばかりでしたが気にせずお寿司を食べると、食中毒にかかってしまいました。妊娠中は飲めないお薬が多く、十分な治療を受けることができませんでした。しばらく下痢や嘔吐で苦しんでいたのを覚えています。

妊娠中は使用できる薬が限られているので、下痢や嘔吐などのつらい症状があっても十分に治療することができません。妊娠中は特に食中毒には注意しましょう。

(妊娠中の流産のリスクについては以下の記事も参考にしてください)

【妊娠4週目】胎児の状態と妊婦の変化は?流産の可能性は?体験談も

危険性③ビタミンAの過剰摂取

妊娠3カ月前から妊娠後3カ月までに過剰なビタミンAを摂取したケースで、胎児に奇形が認められたという報告があります。また、逆にビタミンAが不足すると奇形や障害のある胎児を出産する危険性があります。過剰に摂取しても、不足しても、赤ちゃんに影響のあるビタミンAには注意しましょう(※2)。適量を取るように心がけましょう。

ビタミンAが多く含まれるお寿司のネタはアナゴやウナギです(※2)。大量に食べるのではなく、時々ひと皿程度食べることは問題ないでしょう。

増田陽子

内科医

マルチビタミンなどは手軽にビタミンAを摂取できますが、過剰に取りすぎてしまうことも多いです。ですので、サプリメントなどは、含有量をチェックしながら適切な量を取るようにしましょう。

危険性④アニサキス症

妊娠中はアニサキス症に注意する必要があります。妊娠中にアニサキスによる食中毒にかかった場合、胎児への影響を考慮し使用できない薬が多くあるので、十分な治療ができません。特に妊婦さんが低体重の場合には、栄養状態が悪化することから、通常より回復が遅れてしまう可能性があります。

アニサキスはアジ、サンマ、カツオ、イカ、イワシなど多くの魚介類に寄生しています(※4)。生の状態、もしくは火の通りが不十分な場合はアニサキス症を発症するリスクが高いので注意しましょう。特に鮮度の落ちた魚ではアニサキスが内蔵から筋肉に移行するので気づかずにアニサキスを食べてします可能性が高くなります。

症状としては、原因となる食事を摂取後十数時間から数日で激しい下腹部痛、悪心、嘔吐が生じます。妊娠中治療できないのはかなりつらいですし、体力も低下します。安全に出産できるよう、お寿司のネタを選択する際はアニサキス症に注意しましょう。

増田陽子

内科医

蓄積水銀などよりも、このような寄生虫の方が危険度が高いです。新鮮な魚ほど多いので十分に気をつけましょう。

危険性⑤食べすぎによる塩分、糖分、脂肪分過多

お寿司には多くの塩分、糖分、脂肪分が含まれています。生魚のお寿司を食べる際はしょうゆも使用するので塩分過多になりがちです。使用される酢飯にも多くの塩分や糖分が使用されています。

また、お寿司を食べた際はのどが渇くため多くの水分を取りがちです。塩分過剰と水分摂取の影響でむくみやすくなります。妊婦さんは1日7gに、妊娠高血圧症の妊婦さんは1日6g未満に塩分摂取を抑えることが推奨されています(※5)。お寿司を食べると一食分で塩分摂取の目安を超える可能性があります。注意しましょう。

妊娠中に食べていいネタ・ダメなネタを一覧で紹介!

妊娠中に食中毒が起きると妊婦さんが下痢や嘔吐などの症状を起こしたり、赤ちゃんに影響が生じたりします。また、水銀が多く含まれているネタの場合は赤ちゃんの発育に悪影響を及ぼす可能性があります。それでも、妊娠中もお寿司を楽しみたいという妊婦さんは多いでしょう。妊娠中に食べていいネタ、ダメなネタをご紹介します。