妊婦は重いものに要注意!持てる重さの基準は?妊娠中の影響と対策を紹介!

【医師監修】「妊婦は重いものを持ったらだめなの?」と気になっている人はいませんか?この記事では、妊婦が『重いもの』を持つと及ぶ影響や持つことを控えるべき理由について紹介します。また、妊婦が持つことのできる重さの基準や持つ時の注意点も紹介しますのでぜひ参考にしてくださいね。

Contents
目次
  1. 妊婦は重いものを持つ時には注意が必要!
  2. 妊娠中に重いものを持つことを控えるべき理由は?
  3. 妊婦が重いものを持つと及ぶ影響は?〜腹痛・早産など〜
  4. 妊婦が持つことのできる『重いもの』の基準は何kg?
  5. 妊婦がどうしても重いものを持たないといけない時の対策
  6. 妊婦が重いものを持つ際の注意点
  7. 妊娠中は無理なく過ごそう

妊婦は重いものを持つ時には注意が必要!

「妊娠中は重いものを持つ時に注意しなければならない」という話を耳にしたことはありませんか?ものの重さの感じ方には個人差がありますが、重いものを持つ・持ち上げるといった動作は妊婦にとって負担がかかるものです。

また、妊婦が重いものを持つことに注意を払うべき期間に決まりはなく、妊娠の経過や状態によって異なってきます。ただ、経過が順調であっても、重いものを持つと負担になることに変わりはありません。そのため「安定期に入ったら問題ないだろう」「医師に何も言われていないから」と軽い気持ちで無理に重いものを持たないよう注意が必要です。

(妊娠中に注意すべきことについては以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠初期の注意点・気をつけること!運動は?食べ物は?体験談多数!

妊娠中に重いものを持つことを控えるべき理由は?

「妊娠中に重いものを持つことは控えなければならない」と言われているのはなぜなのでしょうか?ここでは、妊婦が重いものを持つことを控えるべき理由について紹介します。その理由を知れば、妊婦の体に対する理解を深めることもできるでしょう。

靭帯や関節のゆるみ

妊娠中に重いものを持つことを控えるべき理由のひとつは、妊婦の靭帯や関節のゆるみです。妊婦の体内では出産の準備のために、リラキシンというホルモンが分泌されています。その作用によって靭帯や関節がゆるみ、骨盤が広がるのです(※1)。

しかし、靭帯や関節がゆるんでいる分、筋肉には常に大きな負担がかかっています。そのため、重いものを持つと筋肉が大きなダメージを受けかねません。つまり、靭帯や関節のゆるみによって筋肉を痛めやすいことから、妊娠中は重いものを持つことを控えるべきだと言えます。

腹圧がかかる

腹圧がかかることも、妊娠中に重いものを持つことを控えるべき理由として挙げられます。重いものを持とうとする際に発生する腹圧は、出産時にかかる力と同じものです。そのため、腹圧がかかることで切迫早産や切迫流産のリスクが高まる恐れもあります。

重いものを持つ時に姿勢などを工夫すれば、お腹への負担を減らすことは可能です。しかし、ちょっとした腹圧でも影響を受けやすい状態の妊婦は、安全のためにも重いものを持つことを控えるべきだと言えるでしょう。

(切迫早産については以下の記事も参考にしてみてください)

【医師監修】妊娠30週の妊婦・胎児の状態は?逆子や切迫早産の注意点も!

妊婦が重いものを持つと及ぶ影響は?〜腹痛・早産など〜

妊娠中に重いものを控えるべき理由を知って「もし、妊婦が無理に重いものを持ったらどうなるの?」といった疑問が浮かんでいる人もいるでしょう。そこで、ここでは妊婦が重いものを持つとどういった影響が及ぶのかについて紹介します。

腹痛・お腹の張り

妊婦が重いものを持つと、腹痛やお腹の張りを引き起こす可能性があります。重いものを持って腹圧がかかり、腹痛やお腹の張りといった症状があらわれた経験がある人もいるのではないでしょうか?また、切迫早産などのリスクを抱えている場合は、腹痛・お腹の張りが早産の兆候となっている可能性も否定できません。

女性

20代前半

妊娠中に旦那の転勤が決まって、引っ越し先で荷物を片付けてるときにお腹が張って苦しくなっちゃって。急いで最寄りの産婦人科に駆け込んだ。切迫早産とまではいかなかったけど、張りが強めだったからしばらく安静にするように言われたよ。

引っ越しでは、重いものを持つ機会も多くなります。引っ越したばかりの慣れない場所で、妊娠中に腹痛やお腹の張りを感じると不安になってしまいますよね。引っ越しの際には事前に産婦人科の場所を確認したり、家族や友人に手伝いをお願いしたりしておくと安心です。

破水