初産の平均年齢の推移はどれくらい?高齢出産のリスクや出産の限界年齢は?

【医師監修】初産の平均年齢が上がっています。初産の平均年齢はどう推移し、その原因な何でしょうか。高齢出産のリスクやメリット、出産の限界年齢などについて、ドクターの助言や先輩ママの体験談を交えて説明します。妊活中の方や30歳台の妊婦さんはぜひ参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 初産の平均年齢の推移は?毎年上がっている?
  2. 初産の平均年齢が高齢化してる原因を7つ紹介!
  3. 出産の限界年齢や最適年齢は?年齢別の妊娠の確率も!
  4. 初産が高齢出産であるリスクは?
  5. 初産が高齢出産であるメリット5選!
  6. 高齢出産した人たちの体験談!
  7. 初産の年齢が上がるリスクを知って子供を授かろう!

5. 胎盤への影響

高齢出産をすると、常位胎盤早期剥離(はくり)が起こる確率が高まります。

常位胎盤早期剥離とは、本来正しい位置にある胎盤が、胎児を娩出(べんしゅつ)する前に子宮壁からはがれてしまうことを指します。胎児へ正常に酸素と栄養がいきわたらず、胎児が死亡してしまうことも考えられるのです。

6. 難産

高齢での出産・初産のリスクには、20代の出産とくらべて難産になりやすいことも挙げられます。難産とは自然な分娩が難しく、介助なしに出産することが難しいことを意味します。高齢の女性は若い女性に比べて産道や血管が固くなってしまっていることがあるのです。これを難産道強靭(きょうじん)といいます。

難産道強靭により分娩時間が長引き、微弱陣痛になる妊婦さんが多く、難産になりやすいのです。

7. 帝王切開での出産

高齢出産では帝王切開での出産になる可能性が高まります。基本的に帝王切開は自然分娩と異なり、以下のようなリスクがあります。

●大量出血
●新生児の一過性多呼吸
●全身麻酔によるリスク
●血栓症
●術後癒着
●子宮外妊娠
●子宮破裂
●手術後の痛み(後陣痛と傷口の痛み)

8. 子育てへの体力不足

子育てへの体力不足も高齢出産のリスクといえます。20代で出産した母親に対して40代に近い歳で出産した母親の場合、子供が動き回れるような年頃になったころに自分の体力が追い付かない可能性があるのです。

体力の有無は一概に年齢で比較することはできません。しかし、高齢出産であった母親からは「もう少し早く産んでいれば」という声が多いのも事実です。

9. 産後の回復

高齢出産では、産後の回復がしづらいというリスクがあります。仮に生まれた子が先天性異常をもって生まれた場合、母体にかかる負担は通常よりも大きくなります。高齢なため、すぐに体力を回復することが困難で、体調を崩しやすい場合もあり、注意が必要です。

(妊娠初期の下痢や腹痛については以下の記事も参考にしてください)

妊娠初期の下痢や腹痛の症状って大丈夫?原因と対処法について解説!

初産が高齢出産であるメリット5選!

高齢出産は悪いことばかりではありません。高齢出産のメリットを紹介します。

1. 豊富な経験

高齢出産のメリットは、豊富な経験を生かして出産できるということです。これまでの生活で培った知識は子育てや出産の手順という直接的なものだけではなく、精神的な余裕もあるといえます。

2. 経済的余裕

高齢での出産は、経済的余裕があるという点がメリットです。経済的に余裕がある状態で出産や子育てができることで安心できます。

3. 精神的余裕

高齢出産は精神的余裕をもたらすというメリットもあります。社会経験を豊富に積むことで子育てやママ友付き合いでもその経験は生かされるでしょう。