妊娠中毒症とは?原因・症状は?食事などでむくみを予防する方法や胎児への影響など解説
【医師監修】最悪の場合、胎児が亡くなる妊娠中毒症って、どんな病気なのでしょうか。その原因や症状、合併症、食事などでぬくみを予防する方法、胎児への影響などについてドクターの助言を交えて解説します。怖い病気ですが、適切な体調管理で防げます。参考にしてください。
妊婦さんの妊娠中毒症が重症化すると、合併症の病状が重篤な場合などに、出産前に子宮内で胎児が死亡してしまうこともあります。
低体重児の出生
妊娠中毒症や合併症の影響で胎児が発育不良になったり、出産自体が早産だった場合、生まれた赤ちゃんが「低体重児」になる可能性は低くありません。出生時体重が基準値である2,500g以下となった場合は低体重児と判定され、保育器での体調管理が行われます。
低酸素状態による胎児仮死
胎児仮死は、胎盤で血行障害が起こり、母体が十分な酸素を送れずに胎児が低酸素状態になることで起こります。妊娠中毒症の重症化が原因で発生する胎児仮死は少なくありません。胎児仮死は心拍数の低下で判断されます。仮死状態が続くと胎児死亡や出生後の脳性まひにつながるため、速やかな娩出(べんしゅつ)処置が必要です。
心臓、視力、腎臓、脳などへの障害
心臓、視力、腎臓、脳などへの障害が懸念されます。妊娠中毒症や合併症の影響で胎児が発育不良になったり、臨月を待たずに仮死状態や早産で生まれた場合、新生児に精神的身体的な障害が残る可能性はゼロではありません。
赤ちゃんをできるだけ元気に産んであげられるよう、できる範囲で体調管理に努めましょう。
妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)の治療法・予防法

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)の予防法、発症した場合の治療法について紹介します。参考にして、体調維持に努めていきましょう。
治療法
妊娠中毒症の治療は、軽度であれば薬は用いず、高血圧に対策するためのカロリー制限や塩分制限を課す食事指導を中心に行うのが一般的です。
重症化した妊娠中毒症で合併症などにより母体や胎児への影響が深刻と判断された場合は、臨月を待たず帝王切開などで妊娠を終了させ、あらためて母子の治療を開始します。妊娠週数が早く赤ちゃんをお腹から出す処置がとれない場合は、血圧を下げる降圧剤服用や子癇発作予防のためのマグネシウム投与を行いながら、胎児の成長を待ちます(※3)。
予防法
妊娠中毒症の確実な予防法は実はまだ見つかっていません。一方、妊娠中毒症の中心症状である高血圧では一般的に、塩分やカロリーの過剰摂取との因果関係が指摘されています。保健師さんや栄養士さんに指導された適切な食事管理のもと、健康的な食事を続けていくことが、現在可能な妊娠中毒症の予防方法と言えるのではないでしょうか。
塩分は1日8g前後を目安にしましょう。味が物足りなく感じるときは、香辛料やかんきつ類で味の変化をつけるのもおすすめです。塩分排出を促すカリウムを多く含んだイモ類や納豆も、妊婦さんの食事には有効でしょう。
適度な運動もおすすめです。リラックス効果も期待できますし、臨月に入ると増えやすい体重の増加予防にも、出産時の体力作りにもなります。
(臨月の体力作りについては以下の記事も参考にしてください)
妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)に注意しよう!

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)は、しっかりリスクを学び気をつけて生活をすれば、重症化を防ぐことができる病気です。
ぜひ毎日の食事内容や生活スタイルを見直してみましょう。できる予防はしっかりと実践し、誰よりも充実したマタニティライフを満喫して出産を迎えてください。
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