妊娠中毒症とは?原因・症状は?食事などでむくみを予防する方法や胎児への影響など解説

妊娠中は赤ちゃんの成長が楽しみですが妊婦自身の体調面も気になるものです。皆さんは妊娠中毒症という病気を知っていますか?ここでは、妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)の原因・症状とともに心配される胎児への影響や、治療法・予防法を紹介します。

目次

  1. 妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)とは?
  2. 妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)の原因は?
  3. 妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)の症状
  4. 妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)の合併症とは?
  5. 妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)の胎児への影響は?
  6. 妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)の治療法・予防法
  7. 妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)に注意しよう!

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)とは?

妊娠中毒症は妊娠合併症のひとつで、妊娠中の母体に高血圧・むくみ・タンパク尿などの症状がでることです。「高血圧」が妊娠中毒症の症状の中で最もリスクが高いことから、近年ではわかりやすく『妊娠高血圧症候群』と呼称されるようになりました。

妊婦さんの5~10%が発症しますが、軽度であれば産後に症状は落ち着くとされています。しかし、重症化した場合は母体にも胎児にもその影響は深刻です。母体においては脳出血や肺水腫などが、胎児においては発育不全や早産といった、生命にかかわる事態も引き起こします(※1)。

(妊娠後期の過ごし方については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠後期の過ごし方!出産準備までにやるべき事やトラブル対策などを紹介!

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)の原因は?

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)の原因は研究途上で、まだ明らかになっていません。現在最も有力とされているのは、胎盤形成にかかわる異常が原因とする説です。母体から赤ちゃんへ酸素や栄養を補給するため、胎盤の壁には血管がつくられます。この血管が正常に形成されないことが原因となっている可能性があるのです(※1)。

高血圧など症状自体との関連で発症リスクが高くなってしまう妊婦さんもいます。高齢出産・遺伝的に高血圧になりやすい・糖尿病や腎臓病などの持病がある、といった条件や病歴がある妊婦さんは、妊娠中毒症を発症しやすいと言えるでしょう。

また、双子など多胎妊娠の場合も妊娠中毒症を発症しやすい傾向があります。前回妊娠時に症状の指摘を受けている妊婦さんも注意が必要です(※1)。

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)の症状

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)を発症した場合の主な症状を紹介します。

高血圧

高血圧とされる血圧の基準値は「最高血圧140mmHg以上・最低血圧90mmHg以上」です。血圧は体調の良し悪しや緊張の有無、計測機器によっても変動します。血圧の測定結果において基準値に照らして高めの状態が続くなら、妊娠中毒症を疑う必要があるでしょう。

家族に高血圧症の人が多い、妊婦さん本人がもともと血圧が高めという場合は、妊娠中毒症を発症するリスクが高くなりますので、留意してくださいね。

タンパク尿

尿の中にタンパク質が混じっている状態がタンパク尿です。腎臓は血液をろ過し、不必要な老廃物だけを尿として体外に排出します。腎臓が正常に機能していないと、体に必要な物質であるタンパク質が尿に混じって排出されてしまうことがあるのです。

タンパク尿に自覚症状はないため、尿検査を行わなければわかりません。体調による一時的な腎機能の低下でタンパク尿が出ることもありますが、尿中のタンパク量が1日0.3gを上回るようなら妊娠中毒症の兆候と考えられ、注意が必要です。

高血圧と共にタンパク尿の症状がある場合には、妊娠高血圧症候群ではなく「妊娠高血圧腎症」と呼ばれます。

むくみ

むくみ(浮腫)とは、血管の中の水分が血管外の体内にしみ出し溜まってしまうことです。妊婦さんががむくむのは必ずしも異常なことではありません。妊娠すると、出産に備えて体の水分量が通常より増え、ホルモンの影響で水分を血管外に排出しやすい状態になるからです。

以前はむくみも妊娠中毒症の症状のひとつとして挙げられていましたが、現在では血圧が正常であれば、妊娠中毒症の可能性は低いとされています。ただし、臨月に向かうにつれ急にむくみがひどくなるような場合は妊娠中毒症を疑う必要があるでしょう。

妊娠中毒症にかかわらず、妊娠28週未満で全身がむくむような場合は、腎臓や心臓などの病気の可能性もあるので注意が必要です。

(妊婦中の食事については以下の記事も参考にしてみてください)

妊婦の食事レシピ&メニュー紹介!妊娠中のオススメ献立11選!

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)の合併症とは?

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