逆子が治らない…!理由は?臨月でも治る確率や体操など治す方法などを解説!

【医師監修】逆子がなかなか治らないと心配が募ります。しかし、ストレスをため込むと母体にも胎児にもよくありません。改めて逆子になる理由、原因、逆子を治す方法、臨月でも治る確率などについて先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて解説します。参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 逆子が治らない…
  2. 逆子になる理由・原因は?
  3. 『逆子体操』や『寝方』など逆子を治す方法
  4. 逆子が治らないと帝王切開になるリスクも?
  5. 逆子が治らない確率は?臨月でも治る?
  6. 逆子が治らないまま出産した人たちの体験談
  7. 逆子が治らなくても心配しすぎないで!

逆子を治すのには、寝方を変える方法も有効とされています(※2)。妊娠28週目からでき、ただ横向きに寝るだけでできる簡単な方法です。しかし、寝る向きはお腹の中の赤ちゃんの向きによって異なるため、赤ちゃんがどちらを向いているか医師に確認をとってみましょう。

赤ちゃんの背中がお腹の右側の時は、左側を下にして横になります。反対に、赤ちゃんの背中がお腹の左側にある時は、右側を下にして横になります。逆子体操を行った後に、この寝方で眠ると効果的です。

逆子を治す方法【ツボ押し】

逆子を治す方法としては、ツボ押しも効果があるとされています。逆子に効果があるツボが、三陰交と至陰です。三陰交は、足の内側のくるぶしから指4本分上の位置にあります。押してみると少し痛みがある場所が三陰交です。三陰交のツボ押しには、血行促進と冷えの解消という効果があり、血の巡りがよくなることで胎児が回りやすくなるといわれています。

もう1つのツボの至陰は、足の小指の内側にあります。逆子の灸とも呼ばれているツボで、刺激するとホルモンの分泌が活性化され胎児が活発に動くようになるといわれているのです。

ツボ押しには様々な効果があり、妊婦さんの体にはリスクがあるツボも中にはあります。安全に行うためにも医療機関や医師に相談してから行うことをおすすめします。

逆子を治す方法【お灸】

逆子を治す方法としては、お灸も効果的といわれています。上述した三陰交と至陰というツボにお灸を施すと、逆子が治りやすくなるとされています。お灸をする際は医師に相談の上、鍼灸院で施術してもらうとよいでしょう。

逆子を治す方法【外回転術】

逆子を治す方法として、医療機関で行われる「外回転術」もあります(※2)。外回転術とは、医師や助産師がお腹に手を当てて胎児を回転させる方法です。破水や出産へ繋がるリスクもあるため、きちんとした管理のもと行う必要があります。

外回転術は、全ての医療機関で施術が可能なものではありません。逆子を治す最終手段となるため、どこの医療機関が行なっているか確認も必要です。まずは、かかりつけの医師に相談してみましょう。

カズヤ先生

産婦人科医

逆子を矯正する手段として唯一、科学的根拠のある方法は外回転術になります。 しかし、外回転術は、常位胎盤早期剥離(はくり)や臍帯(さいたい)圧迫,胎盤血腫形成,子宮内胎児死亡などの合併症が生じるリスクがあり、近年は施行する施設は減少傾向にあります。

逆子を治す方法【体を温める】

逆子を治す方法の中でも、実践しやすいのが体を温める方法です。入浴で体を温め血行を促進することで、お腹の中の赤ちゃんが活発に動くようになるといわれています。

胎動が活発になると、それだけ赤ちゃんの位置も代わり逆子が治りやすくなるのです。また、入浴は妊婦さんのリラックスにも繋がり、逆子を心配してストレスをためている時にはちょうどいいでしょう。

逆子が治らないと帝王切開になるリスクも?

逆子が治らない場合、出産の時にどのようなリスクが考えられるのでしょうか。逆子の場合の出産のリスクとあわせて、帝王切開になる場合について解説していきます。

逆子が治らない場合のリスク【出産に時間がかかる】

逆子で出産する場合、産道に赤ちゃんの腕や足が引っかかりやすく出産に時間がかかるリスクが考えられます。出産が長引くと、それだけ赤ちゃんが呼吸できない状態が続くということです。酸欠状態が続くことで、後遺症で障害が出たり新生児仮死といったリスクが高まります。このため、逆子のまま自然分娩を行うことはほぼありません。

逆子が治らない場合のリスク【臍帯脱出】

逆子で赤ちゃんの足が下にある場合、出産時に赤ちゃんがへその緒を蹴ってしまうことで起こる「臍帯脱出(さいたいだっしゅつ)」の危険性も高まります(※2)。臍帯脱出とは、産道からへその緒が飛び出してしまい酸素や栄養が赤ちゃんに届けられなくなる大変危険な状態のことです。逆子で自然分娩を行う場合、このようなリスクも考えられるのです。

リスクを避けるために帝王切開に

逆子のまま自然分娩を行うと、赤ちゃんを無事に出産できる確率よりも母体や赤ちゃんが危険になる確率の方が高いとされています。このためほとんどの場合、帝王切開での出産となります。

帝王切開とは、子宮を切り開いて赤ちゃんを取り出す手術方法です。帝王切開の場合スケジュールをたてる必要があります。そのため、妊娠32週の時点で逆子の状態ならば、帝王切開に切り替えて予定をたてる医療機関がほとんどです。もちろん、帝王切開を予定していても逆子が治った場合には自然分娩に切り替えられます。

逆子が治らない確率は?臨月でも治る?