出産予定日を超過しても陣痛が来ない！誘発分娩で出産する時の流れは？

「もうすぐ出産予定日なのに、陣痛はまだ先だと言われてしまった」「出産予定日を超過したのに陣痛が来ない」と、予定日超過のことで不安を抱えている妊婦さんは多いものです。正期産の範囲内であれば出産予定日を超過しても焦り過ぎることはありません（※1）。ただ、出産予定日を超過することによっていくつかの問題を引き起こす可能性も生まれます。

出産予定日の超過によって起こるとされている問題は、赤ちゃんが成長し過ぎる・羊水の減少・胎盤の機能低下などです。また、胎盤の状態が悪くなると赤ちゃんの機能不全にもつながります（※2）。そのため、出産予定日超過後の妊婦さん・赤ちゃんの状態にはこれまで以上に注意しなければなりません。

（出産予定日の超過については以下の記事も参考にしてみてください）

出産予定日前や当日に出産を終える妊婦さんも多いなか、自分自身に予定日超過の可能性が出てくると「出産予定日を超過してしまうのはどうして？」と気になってしまいますよね。ここでは、出産予定日を超過してしまう原因についてご説明します。

出産予定日を超過してしまう原因として挙げられるものには、出産への不安があります。出産に対するネガティブなイメージが強く、不安な日々を過ごしている妊婦さんも多いことでしょう。妊婦さんが不安や恐怖心でリラックスできていないと、陣痛が起こりづらくなると考えられています。

不安なことは医師や助産師、先輩ママなどに相談して早めに解消しておくと良いですね。体調が良ければ、産院の母親学級に参加しておくのもおすすめです。

妊婦さんの過度な体重増加も、出産予定日を超過してしまう原因のひとつだとされています（※3）。そのため、臨月の体重管理を厳しく指導する産院も少なくありません。妊婦さんの過度な体重増加によって、産道に脂肪がついてしまいます。また、赤ちゃん自身が大きくなり過ぎてしまうこともあります。それによって、赤ちゃんの頭が下がりにくくなるのです。

赤ちゃんの頭の位置が高いと陣痛も起こりづらくなるため、体重管理に気を配って赤ちゃんが下がりやすい状態にしておくことが大切だと言えるでしょう。

（臨月の体重増加については以下の記事も参考にしてみてください）

出産予定日を超過する原因としては、子宮口が十分に柔らかくなっていないことも挙げられます。子宮口が固いときはまだ赤ちゃんの頭の位置も高く、出産に向けた体の準備が整っていない状態だと言えるでしょう。ただ、子宮口が柔らかくなるタイミングやペースは個人差が大きいので、焦ったり落ち込んだりする必要はありません。

また、なかには体質上子宮口が柔らかくなりづらい・開きにくいという「軟産道強靭（なんさんどうきょうじん）」の妊婦さんもいます（※4）。この場合は出産に時間を要するケースが多いため、気になるようであれば医師に相談してみると良いでしょう。

出産予定日を超過した際には、医学的な取り扱い方針に従って医師が対応します。まず40週で医師が確認するのが出産予定日の設定と妊婦さんと赤ちゃんの健康状態です。41週までは「基本的に医学的な処置はしない」と捉えておきましょう。

41週に入った場合に医師が確認するのは、子宮口の状態と赤ちゃんの頭の位置です。それを踏まえ「自然な陣痛を待つか、促進剤を使った誘発分娩にするか」を妊婦さんと決定していきます（※3）。場合によっては予定帝王切開になることも頭に入れておいてくださいね。

そして、予定日超過の際の医学的な取り扱い方針を知って「誘発分娩ってどういったお産なの？」と気になった妊婦さんもいるのではないでしょうか？そこで、ここからは誘発分娩での出産の流れについてご説明します。