いつまで逆子で大丈夫?帝王切開になるリスクは?逆子体操で治す方法を解説

【医師監修】胎児が逆子だとわかると「いつまでに治ればいいのかしら」と気になるママが多いですよね。逆子の原因や、いつまで逆子だと帝王切開になるか、治らない確率などを紹介します。〈鍼灸〉〈寝方〉〈逆子体操〉など治し方や、逆子で出産した人たちの体験談も紹介しますよ。

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Contents
目次
  1. 逆子とは?
  2. 逆子の原因は?
  3. いつまで逆子だと帝王切開になる?治らない確率は?
  4. 逆子体操など、逆子を治す方法を5つ紹介
  5. 逆子がなかなか治らない…!〜先輩ママの体験談〜
  6. 逆子は医師と相談して対処しよう!

双子などの多胎妊娠

双子など、赤ちゃんが2人以上胎内にいる場合も逆子になる可能性が高いでしょう。限られた子宮の中のスペースが狭くなってしまうので、上手に頭を下に移動できないからです。

羊水過多

羊水が多すぎることも、逆子の原因になります(※3)。

通常、妊娠中期までは赤ちゃんが小さいので羊水の中を自由に泳いでいます。しかし、妊娠後期、臨月…と時間が経つにつれて赤ちゃんが大きくなり、子宮の中に余分なスペースがないので体勢が固定されていきますね。羊水が多い場合は、妊娠後期になっても子宮内のスペースが多く体勢が固定されないので、逆子になるリスクが高くなります。

逆に、羊水が少なすぎることが原因で逆子になる可能性もあります。十分な量の羊水が子宮の中にないと、赤ちゃんがお腹の中で回転し、頭を下に動かすことが難しくなってしまうからです。

胎児奇形(水頭症など)

水頭症など、お腹の赤ちゃん自身に原因があって逆子になってしまうこともあります。(※2)

水頭症というのは、頭に水が溜まってしまう病気のことです。水頭症になると頭に水が溜まってしまいます。水で膨らんだ頭が大きくなりすぎると赤ちゃんが子宮の中で正常に回転できず、逆子になってしまう可能性が高くなってしまうのです。

いつまで逆子だと帝王切開になる?治らない確率は?

逆子は出産の時のリスクが大きいので、なるべく避けたいですよね。実際に逆子になってしまう赤ちゃんの割合はどのくらいなのでしょうか?

「逆子は妊娠30週目くらいまでに自然に治る」とよく言われます。赤ちゃんの頭が大きくなり、発達するにつれて、重みで自然と頭が下になるからです。実際、生まれるまでに逆子が治る赤ちゃんはとても多く、逆子になってしまう割合は3~5パーセントとかなり少ないですよ(※3)。

逆子体操など、逆子を治す方法を5つ紹介

出産のリスクが高くなってしまう逆子は、治るのなら出産までに治しておきたいですよね。逆子体操など、逆子の治し方を5個紹介していきます。

1. 外回転術

医師が妊婦さんのお腹を触って、外から腹の中の赤ちゃんを回転させる治し方を外回転術といいます(※2)。医師が施術をするので、逆子が治る確率が一番高いと言われています。

クッションなどで妊婦さんの骨盤を高く上げ、赤ちゃんのおしりを持ち上げるように押し、前転させるだけなので2~3分程度で逆子が治ります。簡単そうに思えますが、子宮を直接刺激する治し方なので家庭でやるのは危険です。必ず医師にお願いしてくださいね。

2. 逆子体操

逆子体操というのは、赤ちゃんの足やおしりを骨盤から離し、回転しやすくする治し方です。子宮を収縮させてしまう可能性もありますので、早産の可能性がある妊婦さんは逆子体操をしないようにしてくださいね。

逆子体操で逆子を治す場合は、胸膝位(きょうしつい)かブリッジ法の姿勢を10~15分程度キープします。そのあと側臥位(そくがい)という寝方で寝るだけです。逆子体操は、夜寝る前に1セット行ってくださいね。

(逆子体操については以下の記事も参考にしてみてください)

逆子体操のやり方のコツは?効果はある?いつから始めるか、原理など詳しく解説!

3. 鍼灸・指圧

逆子が治る方法の1つに鍼灸・指圧が挙げられます。鍼灸・指圧で逆子を治す時に刺激するのは至陰と、三陰交というツボです。

至陰は足の小指の外側にあるツボで、刺激すると血行を改善できると言われています。足を温めて血行を改善することで、逆子を治せると考えられていますよ。もう1個の三陰交というツボは、くるぶしの内側にあります。女性の体のトラブルに効くツボとして、とても有名ですね。

鍼灸・指圧の逆子への効果は医学的には証明されていませんが「鍼灸・指圧のおかげで逆子が治った」という妊婦さんは多いですよ。しかし、妊娠中に刺激しない方がいいツボもあるので、自己判断でツボを押すのはやめましょう。鍼灸院や、病院で確認をして見てくださいね。

4. 寝方の工夫